研究課題/領域番号 |
14510397
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
西洋史
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
山田 重郎 筑波大学, 大学院人文社会科学研究科, 助教授 (30323223)
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研究分担者 |
池田 裕 筑波大学, 名誉教授 (70151305)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2003年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2002年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | アッシリア / 帝国 / 支配 / 領域 / 楔形文字 / アッカド語 |
研究概要 |
前1000年から前7世紀末におけるアッシリア王国の領土拡大のプロセス、および州行政システムと属国支配を中心とする帝国支配の重層的構造を明らかにすべく、帝国期の文書史料(王碑文、書簡、行政文書等)からのデータを集積し、それを基礎に、以下の4件の個別研究をまとめた。 1.「アッシリア帝国の辺境地域における交易・行政拠点形成」(山田):前9世紀から前7世紀のアッシリア文書史料に見出されるKar^-(「港、波止場、商業基地」)を要素として含む地名とKaru、bit-Kari「商業基地、商業取引所」に関する言及を網羅的に収集、分析する。これによって、ユーフラテス中流域から東地中海沿岸の交易・行政拠点へのアッシリアの入植政策と交易支配の一端が明らかにされた。 2.「東アナトリアのトガルマ市と新アッシリア帝国」(山田):アッシリアの東アナトリア支配の焦点となった都市テガリンム/ティル・ガリンム(旧約聖書のトガルマ)の地理的、政治的位置を考察する。文書データの分析から、この都市の位置をエルビスタンに同定すると同時に、この地域を中心に新アッシリア帝国の東アナトリア支配の変遷を描いた。 3.「クルディ・アッシュル・ラムル書簡とアッシリアのフェニキア海岸支配」(山田):帝国期の始まりにあたる前8世紀半ばに、アッシリアによるフェニキア統治に中心的役割を果たした官僚の書簡の分析を通して、アッシリアの西方支配の一側面を明らかにした。 4.「前8世紀におけるアルパド:そのハマトならびにパティンとの国境」(池田):前8世紀におけるシリア諸国とアッシリアの関係を論ずる。各種文書史料をシリアの地理的・考古学的データに照らすことで、アルパド、ハマテ、パティンの3国間の国境の変遷とアッシリアのシリア支配の在り方が明らかにされた。
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