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アメリカ人の戦争観とジェンダー、人種、民族、階級―多文化主義の歴史学構築に向けて

研究課題

研究課題/領域番号 14510398
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 西洋史
研究機関埼玉大学

研究代表者

有賀 夏紀  埼玉大学, 教養学部, 教授 (20114358)

研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2003年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2002年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードジェンダー / 軍隊 / 多文化主義 / アメリカ / 占領期 / 慰安施設 / 人種 / 第二次世界大戦 / アメリカ合衆国 / 戦争観 / 愛国心 / 思想史 / アメリカ文明
研究概要

ジェンダー、人種・民族、階級の視点から歴史を研究する多文化主義歴史学の構築をめざし、本研究ではその一環としてアメリカ人の戦争観を探ることにした。その中でも特に、9.11直後に見られたアメリカ国民の異常とも言える圧倒的な戦争支持に注目し、1)その根源となっているもの、2)戦争支持の陰に隠れて存在した、反戦も含めたアメリカ人の多様な戦争観、3)さらに戦後処理のために敗戦国に乗り込んだアメリカ占領軍と被占領地の人々との関係についての考察を行った。これらのテーマは、意図したわけではないが、E.H.カーがいうような「現在からの過去への問いかけ」から出てきていることがわかる。
1)については特に、愛国心の源泉を追究し、アメリカ文明の考察を行った。2)では、9.11後のアメリカ人の戦争に対する多様な態度を、第二次大戦時のそれと重ね合わせながら探った。3)は研究進行の過程で浮かび上がってきた問題であり、なかでもアメリカ軍と性の関係に焦点を置き、占領下日本におけるアメリカ兵と性の問題を扱った。
具体的な研究成果(裏面および様式14参照)は、代表的なものをあげると次のとおりである。1)については、論文「ジョン・ウェインが死んでもアメリカ文明は衰退しない--アメリカ文明衰退論の意味」。アメリカ人の愛国心を文明論の観点から広く歴史的にとらえた。2)に関しては、著書『アメリカの20世紀 下』の終章、講演「建国以来続く文化戦争--『愛国心』」などにおいて、愛国心の内容と少数ではあるが堅固な反戦の思想を、第二次大戦下と今日とを比較して考察した。3)では、論文「アメリカ占領軍向け『慰安施設』に見られるジェンダー・人種・階級の問題-RAAをめぐる一考察」。日米間の人種的経済的軍事的力関係、日本国内の階級関係、日米両国それぞれに共通した家父長制に基づくジェンダーの関係を明らかにした。

報告書

(3件)
  • 2003 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (23件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (23件)

  • [文献書誌] 有賀夏紀: "ジョン・ウェインが死んでもアメリカ文明は衰退しない-アメリカ文明衰退論の意味"比較文明. 18. 62-74 (2002)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 有賀夏紀: "アメリカ研究の変遷-「タイガー・ウッズの縞模様」に至るまで"アメリカ研究入門(五十嵐武士、油井大三郎編)(東京大学出版会). 2-13 (2003)

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      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 有賀夏紀: "文化戦争のなかの9月11日"アメリカよ!(猿谷要編)(弘文堂). 122-129 (2003)

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      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 有賀夏紀: "建国以来続く文化戦争<ブッシュの米国>"朝日総研リポート. 166. 57-68 (2004)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
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      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 有賀夏紀: "「ナンバーワンにならなくても良い」?-アメリカ流進歩の思想を考える"anjali(あんじゃり). 7. 18-21 (2004)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
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      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 有賀夏紀: "アメリカ占領軍向け「慰安施設」に見られるジェンダー・人種・階級の問題-RAAをめぐる考察"太平洋世界の文化(瀧田佳子編)(東京大学出版会). (仮題)(未定). (2004)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 有賀夏紀: "アメリカの20世紀(上) 1890年〜1945年"中央公論新社. 234 (2002)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 有賀夏紀: "アメリカの20世紀(下) 1890年〜2000年"中央公論新社. 256 (2002)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
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      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 有賀夏紀, 油井大三郎(編著): "アメリカの歴史-テーマで読む多文化社会の夢と現実"有斐閣. 339 (2003)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
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      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 有賀夏紀, 本間千枝子: "世界の食文化-アメリカ"農文協. 262 (2004)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
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      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Natsuki Aruga: "American Civilization Will Not Fall with John Wyane's Death : The Discourse of the Decline of American Civilization Considered"Hikakubunmei (Comparative Civilization). 18. 62-74 (2002)

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      「研究成果報告書概要(欧文)」より
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      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Natsuki Aruga: "Changes in American Studies : To Tiger Woods' Stripes"Amerika Kenkyu Nyumon (Introduction to American American Studies) (Takeshi Igarashi and Daizaburo Yui) (University of Tokyo Press). 2-13 (2003)

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      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Natsuki Aruga: "9.11 in Culture Wars"Amerika yo! (Oh, America!) (Kaname Saruya) (Kobundo). 122-129 (2003)

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      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Natsuki Aruga: "Gender, Race, and Class in Comfort Facilities for GIs under the US Occupation of Japan"Taiheiyou Sekai (The Pacific World) (Yoshiko Takita). (forthcoming). (2004)

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      「研究成果報告書概要(欧文)」より
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      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Natsuki Aruga: "Amerika no 20 Seiki (America's Twentieth Century) 1890 to 1945"Chuoukouron Shinsha. 234 (2002)

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      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Natsuki Aruga: "Amerika no 20 seiki (America's Twentieth Century) 1945 to 2000"Chuoukouron Shinsha. 256 (2002)

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      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Natsuki Aruga, Chieko Homma: "Sekaino Shoku Bunka : Amerika (Food Cultures of the World : America)"Noubunkyou. 262 (2004)

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      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 有賀夏紀: "文化戦争のなかの九月十一日"猿谷要編『アメリカよ!』(弘文堂). 122-129 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 有賀夏紀: "建国以来続く文化戦争"朝日総研リポート. 166. 57-68 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 有賀夏紀: "アメリカ占領軍向け『慰安施設』に見られるジェンダー・人種・階級の問題-RAAをめぐる一考察"瀧田佳子編『太平洋文化の形成とアメリカ(仮題)』(東京大学出版会 予定). (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 本間千枝子, 有賀夏紀: "世界の食文化-アメリカ(予定)"農文協. 300 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 有賀 夏紀: "ジョン・ウェインが死んでもアメリカ文明は衰退しない"比較文明. 18. 62-74 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 有賀 夏紀: "アメリカの20世紀"中央公論社. 490 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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