研究課題/領域番号 |
14510404
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
西洋史
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
廣部 泉 北海道大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (80272475)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2003年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2002年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 人権 / 国際機関 / 人種 / 国際連盟 |
研究概要 |
西洋の概念が所与のものとして押しつけられ、押しつけられている側が無自覚でいる代表的事象の一つとして、人権概念を取り上げ、あたかも所与のものとして扱われている人権概念自体が西洋起源であり、その西洋起源の人権概念が普遍性を帯びていく過程を歴史的に明らかにしたのが本プロジェクトである。本課題では、数多い人権概念の中でも、特に人種平等概念の変遷に焦点をあてて分析した。その結果、これまで人権概念の変遷にとって最も重要な時期として注目されてきた第二次世界大戦末期から世界人権宣言採択にかけての一九四〇年代半ばから後半にかけての時期よりむしろ、両大戦間期において極めて重要な変化が見られたことが明らかとなった。特にアメリカ合衆国国内社会における様々な変化が重要であることが明らかとなった。例えば一九二〇年代にアメリカ合衆国で見られた人種主義の盛り上がりが、かえって人種平等概念の進展に大きな影響を与えて点は重要である。また、特にヨーロッパの側において、これまで重視されてこなかった非政府組織が重要な役割を果たしていたことも明らかとなった。特に、ロンドンやブリュッセルの民間団体の活動が大きな役割を果たしていることがわかってきた。本課題でその一端が示された、押しつける側も押しつけられた側も無自覚で、現在所与のものとして扱われている西洋中心の構築物の歴史的生成過程についての知見は、国際文化交流の実務においても重要な貢献をなすものであり、今後は、人種平等以外の人権概念についても同様の研究がなされるべきであろう。
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