研究課題/領域番号 |
14510425
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
考古学(含先史学)
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研究機関 | 滋賀大学 |
研究代表者 |
小笠原 好彦 滋賀大学, 教育学部, 教授 (00000480)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2003年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2002年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 明器 / 泥象 / 陶屋 / 家形埴輪 / 形象埴輪 / 一神仙思想 / 竈 / 倉庫 / 神仙思想 / 陶院 / 三国時代 / 古墳時代 / 井戸 |
研究概要 |
中国の漢代から三国・南北朝時代には多くの明器が墳墓に副葬された。これらは、生活にかかわる諸用具と人物、動物などの泥象があり、古墳時代の形象埴輪と共通したものが多く含まれている。中国の明器は陶屋、倉庫、竈、井戸が初期に副葬され、さらに楼閣建物、家畜小屋、農具、船、車などにおよんでいる。その背景には神仙思想があり、神仙的世界で飲食し、生活することを想定したことがうかがえる。 一方、日本の古墳に配置された形象埴輪は、家形埴輪が早く出現し、この家形埴輪の周辺に、威儀具の衣蓋や椅子、武器、武具の盾・靱、短甲、大刀、囲形埴輪などが配置された。そして、その背景には、古墳に埋葬された首長が黄泉の世界で、現世と同様の生活を行うことを想定することによって、墳丘に配列されたものと推測される。明器と共通点の多い形象埴輪の成立には、中国の三国から南北朝時代にかけて、中国への通交があり、これによって中国の習俗が導入されたものと思われる。しかも大和王権の中枢部によって意義づけられ、各地の首長によって採用されることになったものとみなされる。しかし、中国では墳墓内部に、日本では古墳の墳丘に配される方向で志向されたことから、大きな差異が生まれることになった。このように理解する根拠の一つを、近年に資料が増加している囲形埴輪の検討作業を行って検討し、その成果をうることができた。
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