研究課題/領域番号 |
14510451
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
国語学
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研究機関 | 国学院大学 |
研究代表者 |
遠藤 和夫 (2004) 国学院大学, 文学部, 教授 (50054507)
中村 幸弘 (2002-2003) 國學院大學, 文学部, 教授 (70052123)
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研究分担者 |
阪本 是丸 国学院大学, 神道文化学部, 教授 (30162308)
遠藤 和夫 國學院大學, 文学部, 教授 (50054507)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2004年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2002年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 倭姫命世記の最古写本 / 神宮文庫蔵応永25年巻子本 / 流布本の元祖本 / 度会延佳本 / 付訓資料 / 校本『倭姫命世記』 / 『倭姫命世記』の典拠 / 六本対照『古語拾遺』 / 『倭姫命世記』の原本 / 神宮文庫所蔵「応永廿五年」書写巻子本 / 朱書・訂正・付訓 / 通行本の原本は度会延佳校訂付訓本 / 寛文元年本は九年の誤 / 御巫清直筆の写本出展注記 / 倭姫命世記 / 本文校訂作業 / 依拠資料 / 『古語拾遺』の注釈書 / 山田正之写本 / 跡部良顕の跋文に基づいて改作 / 『倭姫命世記』の注釈作業 / 詳密な神社等に関する知識 / 宣命書き / 付訓 / 校本 / 訓読本 / 補読 / 上代語法 / 中世語法 / 文選読み |
研究概要 |
『倭姫命世記』の現存する諸本の数は、確認したわけではないが、200を超えて、優に300に達しようとしている。平成14年度、中村幸弘は國學院大學所蔵の諸本を調査し、善本と認められる六本を選定して、その付訓を調査報告した。翌年、遠藤和夫が引き継いで、山田正之写本の研究報告をした。最終年度になって神宮文庫の調査を許され、諸本中で、もっとも古い本は、神宮文庫所蔵にかかる「応永二十五年戌仲夏端午後一日 書写畢、校点了」という奥書を有する巻子本であることが判明した。これは御神宝で今回の研究においては、一見に止めるしかなかった。流布本の元祖本は、度会延佳の書写した本であることもほぼ明らかにしえた。国語学の研究対象となる付訓資料を重視するところから、とりあえず、遠藤和夫架蔵の山田正之書写本を底本として國學院大學所蔵の岡田正利書写本・秦信元書写本・黒川文庫の「書入本」と「校本」・河野文庫の十種神宝図付載本・摂津堀川神社旧蔵本の六本の対行本をもって対照させた校本を作成した。また、『倭姫命世記』の典拠の一つに数えられる『古語拾遺』の注釈書を刊行し、今後の研究資料として、普通行われている訓読本文を対照した校本を作成した。その異体字が多くてその処理に手間取り、度会延佳書写本の本文翻刻公開はこの成果報告書からは割愛せざるをえなかった。
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