研究課題/領域番号 |
14510455
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
国語学
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
彦坂 佳宣 立命館大学, 文学部, 教授 (00111237)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2005年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2004年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2003年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 地理学的研究 / 文献学的研究 / 分布類型 / 条件法 / 意志・推量表現 / 準体助詞 / 活用体系 / 『方言文法全国地図』 / 方言周圏論 / 仮定条件 / 原因・理由表現 / 格助詞ノ・ガ / 伝播類型 / 方言文献史的研究 / 方言史 / 原因・理由 / 格助詞 / 方言文献 / 意思・推量表現 / 文献国語史 |
研究概要 |
『方言文法全国地図』の文法地図のうち、 (1)意志・推量表現 (2)原因・理由の条件表現 (3)仮定条件表現 (4)格助詞ノ・ガ (5)準体助詞 (6)活用事象 を中心に、言語地理学的研究と過去の方言文献による突合せとをおこない、そこから全国方言における伝播類型をさぐったものである。 伝播類型としては、(1)〜(4)は方言周圏論的な型であり、(1)(2)の一面は東西対立型の面もある。(4)(5)は方言周圏論的な型とも言えるが、個別事象が分散的に分布する型という面も強い。(6体系の点では逆方言周圏論的な型として、辺境地域で新しい傾向が強くみられるものもある。 (1)の方言周圏論的型に東西対立的な模様も見られるものは、古くから中央である近畿地方からの変化の放射が西日本には頻繁に届くのに対し、東日本には緩慢である動向によると思われる。この東西対立的な傾向は(2)にも一部見られる。 分散的分布は、各地に独自の変化が見られて、分布が孤立的・分散的になるものである。これは文法事象が地域独自の変化方向に従ったからと考えられる。その例の(5)準体助詞は、九州ト、土佐・北陸ガ、新潟ガン、東北日本海側ナなどがあり、ガに着目すれば方言周圏論的型とも言えるが、全体としては出自の違うものが固有の変化を遂げたものと考えられる。 分布類型がこれだけではないが、主要な型はここに現れていると考える。
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