研究課題/領域番号 |
14510495
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
中国語・中国文学
|
研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
渡辺 新一 中央大学, 商学部, 教授 (00138611)
|
研究分担者 |
池上 貞子 跡見学園女子大学, 文学部, 教授 (10168114)
小林 二男 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (10107831)
|
研究期間 (年度) |
2002 – 2004
|
研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
|
配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2002年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
|
キーワード | 中国語の翻訳 / 文学 / 川端康成 / 周作人 / 相馬御風 / 夏目漱石 / 日本文学 / 日本語 / 中国語 / 翻訳 / 高樹のぶ子 / 大江健三郎 / 村上春樹 |
研究概要 |
1.中国語に翻訳された日本文学の目録(1919年〜1949年:単行本編)の作成 従来の漢訳日本語書籍の目録は主なものでも幾つもあるが、そのいずれも、日本語の原題名を明示せず、ただ原作者と訳者と漢訳名と訳出の時期を記したものがほとんどであった。当研究は、原題名を調査して明示することによって、日本文学のいかなる作品が漢訳されたのかを初めて具体的に提示した。以前のカード化に変わる各種のソフトの発展は目録作成という作業を簡素化させてきてはいるものの、こうした目録の作成は訳本の内容から原文の題名を確定するという膨大な手間を必要とした。そのため、こうした作業につきものとはいえ、調査の行き届かなかったものや思わぬ勘違いなどがあると思われる。またさらに、雑誌類に訳出された日本文学の作品目録も一定程度手をつけており、今後同じく原題名を調査して、今回の成果と併せて近い将来公表したいと考える。 2.中国語訳に関する論文 研究分担者の各自の問題意識に従って、以下の論文をまとめた。 ・池上貞子「翻訳の可能性と限界をめぐる一考察-川端康成著・唐月梅訳「古都」を中心に」 ・小林二男「中国における日本文学受容の一形態-周作人の「日本近三十年小説之発達」と相馬御風の「明治文学講話」「現代日本文学講話」をめぐって」 ・渡辺新一「<吾輩は猫である>はどう漢訳されているか」 これらはいずれも、翻訳という作業が異文化を跨いでおこなわれる刺激にみちた行為であることを共通の前提とした当研究の偽らぬ成果の一部といえ、各自の論文の指し示す方向性と問題意識は今後さらに深めていくことが求められている。
|