研究課題/領域番号 |
14510496
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
中国語・中国文学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
内山 精也 早稲田大, 教育学部, 助教授 (20275019)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 北宋後期から末期 / 士大夫の文藝 / 文藝とメディア / 郭祥正 |
研究概要 |
本年度は、主として昨年度に収集した諸資料の整理と、それに基づく一部の成果を論文にまとめて発表した。前者については、北宋後期詩人・郭祥正の各種別集における作品の収録状況を一覧表にまとめる作業を進行中である(未完)。具体的には、南宋刊本の収録状況を主とし、他に四庫全書文淵閣本、清道光刊本、数種の抄本の編集状況を対照表にしている。郭祥正は現今の評価ではマイナーポエットであり、蘇軾や黄庭堅等の同時代の著名詩人と異なり、複数のテキストの関係性が殆ど明らかにされていない。今日最も利用しやすい、四庫全書文淵閣本と南宋刊本を比べただけでも、編集方法から、作品の次序、収録状況に至るまで多くの異同が認められる。両者の異同の由来を明らかにするためには、数種の抄本を参照する必要がある。その一連の成果として対照表を作成中である。彼者の論考については、郭祥正に生前与えられた「李白の後身」という呼称を手がかりに、北宋当時における郭祥正の位置について論じた。「李白の後身」という評により、彼は二十歳前後に一躍文壇の寵児となったが、結論的にいえば、このことが後年、彼と文壇との距離をいよいよ拡げ、かつまた彼自身にとっても幸福とはいえない作家人生を辿る最大の要因となったことを論述した。郭祥正以外の詩人では、黄庭竪について、初歩的な資料整理を行った。黄庭堅には宋人による注本が残っているが、我が国室町彼期の注本がある。国立公文書館内閣文庫所蔵の当該刊本(『帳中香』)を複写し、後の研究の資とする。なお、本研究と関連するものとして、銭鐘書『宋詩選注』(人民文学出版社)の全訳作業を目下進行中(共訳)で、その第1巻が今年度中に刊行され、その解説を執筆した(平凡社、東洋文庫)。
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