研究課題/領域番号 |
14510527
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英語・英米文学
|
研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
林 康次 愛媛大学, 法文学部, 教授 (60036449)
|
研究分担者 |
加藤 好文 愛媛大学, 法文学部, 教授 (70136779)
野崎 重敦 愛媛大学, 法文学部, 助教授 (90189390)
|
研究期間 (年度) |
2002 – 2005
|
研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
|
配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2003年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
|
キーワード | 英米文学 / 英米文化 / カリフォルニア州 / アメリカ南西部 / マイノリティ / スタインベック / チカーノ / 日系作家 / カリフォルニア / アングロ・サクソン文化 / メキシコ文化 / WASP / グローバル化 / アメリカ日系社会 / 21世紀 / 大航海時代 / ラテン文化 / グローバル社会 / アメリカ日系文学 |
研究概要 |
イギリス植民地主義における「中央」と「周辺」の立場からカリフォルニアを眺めてみた場合、イギリスとその他ヨーロッパ列強諸国との闘いの歴史のなかで、単なるアメリカの一地域としてのカリフォルニアという存在以上のものが浮かび上がってくる。すなわち、周辺部「カリフォルニア」を最終的にアメリカが獲得した意味が一層重要性を帯びてくるのである。汎ヨーロッパ的植民地主義とアメリカ自身の領土的拡張のなかでのカリフォルニア、さらに19世紀アメリカでのカリフォルニアの象徴的意義とその後のカリフォルニアの変貌など、総体的カリフォルニア理解こそ今日の世界的な多文化間の共存と共生の問題への示唆を与えてくれるはずである。 そこで我々共同研究者は、平成14年度〜平成17年度における研究対象カリフォルニアをグローバリゼーションとローカリゼーションの緊張の原点として捉える。その対象を林康次と加藤好文はアメリカンスタディーズの視点から、野崎重敦はイングリッシュスタディーズの視点から問題解決に臨み、やがて両者を統合し、三者総合のカルチュラルスタディーズの実践のなかでカリフォルニア文化の意義を考察していくことを試みた。このような三者の共同研究の統合の下に、従来各国史のなかで看過されてきた「カリフォルニア」の存在意味に対する一層の理解が達成されたことを確信する。さらに、この成果は当分野研究の促進のみならず、大学所在地に対する地域貢献にも資するものであった。三研究者の共同研究の推進と並行して、大学と地域との連携を図りつつ、異文化間交流事業に少なからぬ貢献ができたことを自負するものである。
|