研究課題/領域番号 |
14510542
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英語・英米文学
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研究機関 | 東京女子大学 |
研究代表者 |
楠 明子 東京女子大学, 文理学部, 教授 (40104591)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2002年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | メアリ・ロウス / シェイクスピア / イギリス・ルネサンス演劇 / 女性作家 / エリザベス朝 / ジェイムズ朝 / ジェンダー / フェミニズム / 英国ルネサンス演劇 / フィリップ・シドニー |
研究概要 |
本研究は、平成11年度〜13年度科学研究費補助金を取得して行った研究、「Mary Wrothの描いた女性の主体の構築の文化的意味」をさらに発展させ、イギリス・ルネサンス期の女性が試みた主体構築が、演劇を始めとする当時の文化でいかに表象され、その表象はジェンダーとセクシュアリティの観点からいかなる文化的・社会的意味をもっていたのか、またその意味はそれ以降の文化とどのように関わるのかを探究した。この研究の特色は、従来行われてきたように男性作家による女性の「主体」の表象のみを議論するのではなく、女性作家による女性主体の表象と男性作家のものとをつき合わせることにより、イギリス・ルネサンス社会の文化の諸問題を男性・女性の両視点から捉えることにある。総合的な視野からイギリス・ルネサンスという時代の文化的意味を捉え、さらにその意味をルネサンス期以降の時代の文化・社会のコンテクストで考察した。 平成14年度は主に、英国史上初の女性作家といえるLady Mary Wroth(1587?〜1651?)が描いた女性の主体構築と、Shakespeareによる女性の主体の表象を比較した。平成15年度の研究は、ルネサンス期のイギリスにおける女性作家と男性作家による女性の主体構築の表象の比較を「異文化認識」を中心に行い、特に「黒い肌」の表象に焦点を当てた。平成16年度の研究は、2006年にPalgrave Macmillan出版社(London & New York)から出版予定の英語による単著、Gender and the Construction of Female Subjectivity in Renaissance Literature : Creating Their Own Meaningsの第一章の最終部で扱われる、黒人と白人女性の結婚の表象を中心に行った。
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