研究課題/領域番号 |
14510546
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英語・英米文学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
三神 弘子 早稲田大学, 国際教養学術院・国際教養学部, 教授 (20181860)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2002年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | ダーグ湖 / 聖パトリックの煉獄 / シェイマス・ヒーニー / ウィリアム・カールトン / パトリック・カヴァナー / デニス・デブリン / ステイション・アイランド / 巡礼文学 / ヴィクター・ターナー / アイルランド / パトリック・ガヴァナー / デニス・デヴリン / ショーン・オファエロン / ダンテ / 国際研究者交流 |
研究概要 |
<聖パトリックの煉獄>への贖罪巡礼が毎夏実施されるダーグ湖は、強烈な磁力をもった聖地として、アイルランド人の深層に刻みつけられている。本研究は、ダーグ湖の贖罪巡礼の800年以上におよぶ時間軸を意識しながら、主に19世紀前半から1980年代にかけて書かれたダーグ湖をめぐる諸作品を通して、アイルランド社会がいかに変遷したか分析を試みた。本研究は、以下の3つの観点から進められた。 (1)ダーグ湖の贖罪巡礼をめぐる文学の文献研究。カールトンの『ダーグ湖巡礼』(1843)、ともに『ダーグ湖』と題された、カバナーとデブリンの1940年代に書かれたふたつの詩、ヒーニーの連作詩「ステーション・アイランド」(1984)を主に扱い、個人と国家のアイデンティティの問題、芸術的創造性の根源に関する葛藤の問題などについて分析し、ダーグ湖の巡礼が自己と社会を再考する上で、いかに大きな役割を果たしてきたかについて検討した。 (2)今日のダーグ湖における賦罪巡礼の社会学的考察。ヒーニーの作品が書かれて20年が経過したが、その間、アイルランド社会がどのように変遷したか、分析検討した。対象としたのは、3日間にわたる巡礼の実体験と現地でのインタビュー(平成14年実施)、新聞記事、大衆文学(旅行記など)に描かれたダーグ湖巡礼などである。カトリック離れがさかんに論じられる現代アイルランド社会で、ダーグ湖への巡礼者の数が減っていない背景には、純粋な宗教体験とは別の、<ツーリズム>の要素があるのではないか、という仮説が導かれた。 (3)日本における巡礼(特に四国八十八カ所遍路)、巡礼をめぐる文学との比較研究。ダーグ湖にみられるアイルランド贖罪巡礼の理解を深めるために、海外共同研究者のマッカートニー博士と四国遍路(の一部)をこ体験し、その体験が文学作品にどのようにあらわれているか(いないか)、共同討議をおこなった。
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