研究課題/領域番号 |
14510588
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
独語・独文学
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
福元 圭太 九大, 言語文化研究科(研究院), 助教授 (30218953)
|
研究期間 (年度) |
2002 – 2004
|
研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
|
配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2003年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
|
キーワード | トーマス・マン / アルフレート・ボイムラー / オットー・ヴァイニンガー / ハンス・ブリューアー / ドイツ青年運動 |
研究概要 |
研究発表の欄に記載した論文3編を執筆した。 「ナチス・イデオロギーの多元性-ナショナリズムとジェンダー配置の考察-」ではナチスの二大イデオローグであるアルフレート・ローゼンベルクとアルフレート・ボイムラーにおける男性同盟賛美と女性蔑視の傾向を論じた。 「『女性的なるもの』の位相-母権制と反ユダヤ主義に関する試論-」ではバッハオーフェンの母権論に対するボイムラーとルートヴィヒ・クラーゲスの解釈の対比し、両者の反ユダヤ主義が「女性的なもの」とどのように切り結んでいるかを考察した。加えてボイムラーのバッハオーフェン解釈に対するトーマス・マンの批判の妥当性に関しても言及した。 「男性同盟とホモソーシャリティ-同性愛と政治のディスクルス-」ではセジウィックの「ホモソーシャリティの理論」を援用して、オットー・ヴィニンガー、ローゼンベルク、ボイムラー、ハンス・ブリューアーの男性同盟イデオロギーを分析した。なおこの原稿は、2002年度秋季日本独文学会で研究代表者が企画・司会を担当したシンポジウム「青年運動と文学」における口頭発表に加筆・修正を加えたもので2003年5月発行予定の「日本独文学会研究叢書」の第20巻に所収される。
|