研究課題/領域番号 |
14510592
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
独語・独文学
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
初見 基 東京都立大学, 人文学部, 助教授 (90198771)
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研究分担者 |
高本 教之 東京都立大学, 人文学部, 助手 (40315742)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2002年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | ドイツ同時代文学 / 20世紀文化史 / 政治文化の変動 / ドイツ・アイデンティティ / ドイツ的なるものの<他者> / 過去の克服 / 負の歴史の表象 / 「ユダヤ」をめぐる言説 / 渦去の克服 / 記憶の場 / ホロコースト記念碑 / ヴァルザー=ブービス論争 / ボート・シュトラウス / イラク戦争と知識人 / ドイツにおける<1968年>の意味 / ハンス・ユルゲン・ジーバーベルク / Maxim Biller / ヴィルコミルスキー事件 / 反ユダヤ主義 / アフリカ系ドイツ人 / May Ayim / 現代ドイツ文学 / マルティン・ヴァルザー / マルセル・ライヒ=ラニツキ / マルクス・オルツ / トーマス・ブルスィヒ |
研究概要 |
本研究計画の目的は、第一に、ドイツ語圏における同時代文学の趨勢を追うこと、そして第二に、そうした同時代文学の検討を通して、いわゆる「戦後文学」を20世紀文学という枠のなかで位置づけ直す理論的作業を行なう、という二点に集約される。 1989年の<ベルリンの壁>開放、そして1990年の東西ドイツ再統一を転換点として、ドイツにおける文化状況もおおきく変動してきている。これを社会との相関関係のなかで観察し考察してゆく作業が本計画の中心任務である。またそれを、対象期間を限定した研究としてではなく、20世紀文化史の枠組みのなかで相対化してゆくことも、本研究の特色のひとつとなる。 2002年度から2004年度にかけての本計画期間内で行なわれたのは、第一に新刊作品にとどまらず、新聞・雑誌等で扱われたさざまざな議論についての資料を収集・整理すること、第二にそれらの資料を読み込んで検討してゆくことであった。 主として中心となった主題は、ドイツ・アイデンティティとその<他者>、「ユダヤ」をめぐる言説、<過去の克服>をめぐる議論、<負の歴史>をいかに表象するか、などであった。 その成果の一部は、研究会における口頭発表、論文、また翻訳などのかたちですでに公表しているが、より包括的には極力近いうちに、「1990年以降のドイツにおける政治文化変動」及び「20世紀文化史」というようなかたちで体系的な論文ないし書籍として世に問う予定である。
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