研究課題/領域番号 |
14510607
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
その他外国語・外国文学
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
岩井 憲幸 明治大学, 文学部, 教授 (60193710)
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研究分担者 |
服部 文昭 京都大学, 大学院・人間環境学研究科, 教授 (80228494)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2003年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2002年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 古代ロシア語 / ルシズム / 古代教会スラブ語 / スヴヤトスラフの文集 / アルハンゲリスク福音書 / スヴァトスラフの文集 / ムスチススフ福音書 / 東スラブ語 / ロシア語史 / スラブ文献学 / スヴャトスラフ文集 / スラヴァトスラフの文集 / 東スラヴ語 / 古代教会スラヴ語 / スラヴ文献学 |
研究概要 |
今次の研究にあっては、『スヴャトスラフの文集』1073年(Izbと略記)に焦点を当てながら、古代ロシア文語成立の萌芽期第2期-『オストロミール福音書』1056-57年成立から『ムスチスラフ福音書』(Mst)出現以前12世紀始め迄と措定-につき、その特徴点を明らかにせんとした。平成14年度においてはIzbの文献学的研究と、『アルハンゲリスク福音書』1092年(Arch)における動詞の過去形につき研究を行った。平成15年度には旧・新約両聖書からIzbに引用された例のひろい出しとその検討と、IzbとArchの動詞組織の、特に時制とアスペクトの研究を行った。平成16年度は継続していたArchの索引の改良作業にとり組んだ。とりわけnの接続詞か人称代名詞かの弁別作業、жEを含む語のI語か否かの判定作業を行なった。またMst本文を1983年жуковская刊本によって、第1次電子化を開始した。第三にArchにおける人称代名詞2人称単数および再帰代名詞につきрусn3м形出現の問題を研究した。平成17年度は今次研究のまとめを行なった。ロシア文語成立の萌芽期第2期にあっては、テクストの東スラブ語化現象が依然一回的・個別的・散発的生起にとどまっており、カテゴリカルな生起に至っていないと結論づけられる。なお平成17年8月にはロシア国立図書館古写本部においてArch原本の閲覧に成功し、古文書学的観察を行ない、かつ写真版の重大な誤りを発見した。これによりArch本文の校訂注の再検討を行なった。さらにMst本文の第1次電子化も一応終了した。年度末には今次報告書を作成・印刷し、研究者・同機関に配布した。
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