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イスラームにおける人間と人権に関する総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 14520013
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 基礎法学
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

奥田 敦  慶應義塾大学, 総合政策学部, 教授 (50224150)

研究期間 (年度) 2002 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2003年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2002年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードイスラーム / 人間観 / 人権観 / ラッバーニーヤ / 近代的人権観 / クルアーン / 人 / 人権 / インサーニーヤ / 聖クルアーン / 文化交流 / イスラーム法 / イジュティハード / 人間 / ハッラーク / ブーティー / 井筒 / 西谷 / 法の目的 / ダルーリーヤート / シャーティビー
研究概要

イスラームにおける人間と人権について、クルアーンにおける人間観、クルアーンにおける人権観を、現在のイスラーム世界を代表する学者の見解、シリアのアレッポを中心とした専門家との意見交換を踏まえつつ明らかにした。人間観については性善説にも性悪説にも偏らない人間観のあり方が、「アッラー」との対比の中で具体的な形で明らかになった。人権観については、「人問であるというただそれだけの理由で守られる人権」の根拠と論理、そしてその重要性が明らかになった。さらに、現在のイスラーム社会が抱える理想との乖離という問題についても考察を進めることができた。
また、本研究が契機となって、イスラームそのものについて、「伝えられるレベル」「現実のレベル」「教えのレベル」という3つのレベルのイスラームを念頭においたアプローチの必須性、あるいは「13億人の教え」「一神教の最終形態」「古くて新しい教え」という3つの切り口からの説明方法などがより明確に整理できたのも、成果といえる。
さらに、アッラーという主に教えられ、アッラーという主に向かう存在という性質「ラッバーニーヤ」の概念が、明らかになった。イスラームにおける人間観、人権観の把握には不可欠の概念である。それは、近代のキリスト教会否定の後「主」を見失っているヨーロッパ世界及びそこから社会思想の点で影響を受けたすべての地域における「人間」及び「人権」に対して、時代性や地域性にとらわれない確実な人間論、人権論を構築する手がかりにもなりうる。イスラームの教えにおける人間と人権の研究が、単にイスラーム圏の地域研究のものでないことも明確にできたのではないかと考えている。
なお、本研究の成果は慶應義塾大学出版会より『イスラームにおける人間と人権』(仮)という単著にて9月に出版される予定である。

報告書

(4件)
  • 2004 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて 2005 その他

すべて 雑誌論文 (3件) 図書 (3件) 文献書誌 (2件)

  • [雑誌論文] イスラーム法における人間の身体と内面〜ラマダーン月のサウム(斎戒)から〜2005

    • 著者名/発表者名
      奥田 敦
    • 雑誌名

      法と身体(法文化(歴史・比較・情報)叢書(4))森田茂満編、国際書院 (暫定)

      ページ: 41-66

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] Human Body and Heart in Islamic Law2005

    • 著者名/発表者名
      Atsushi Okuda
    • 雑誌名

      Law and Body(Kokusai-Shoin) (forthcoming)

      ページ: 41-66

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] イスラーム法における人間の身体と内面〜ラマダーン月のサウム(斎戒)から〜2005

    • 著者名/発表者名
      奥田 敦
    • 雑誌名

      法文化叢書(国際書院) (4)(予定)

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [図書] イスラームにおける人間と人権(仮)2005

    • 著者名/発表者名
      奥田 敦
    • 総ページ数
      220
    • 出版者
      慶應義塾大学出版会
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [図書] Human being and Human Rights in Islam2005

    • 著者名/発表者名
      Atsushi OKUDA
    • 出版者
      Keio University Press (forthcoming)
    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [図書] 人間の安全保障論における人間〜イスラーム圏を中心にした人間像の諸相〜2005

    • 著者名/発表者名
      奥田敦(編著)
    • 総ページ数
      40
    • 出版者
      慶應義塾大学グローバル・セキュリティー・センター
    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] ワーイル・ハッラーク(奥田編訳): "イジュティハードの門は閉じたのか"慶應義塾大学出版会. 468 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] ワーイル・ハッラーク(訳者:奥田敦): "イジュティハードの門は閉じたのか"慶應義塾大学出版会(仮題)(予定). 350 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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