研究課題/領域番号 |
14520016
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎法学
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
大平 祐一 立命館大学, 法学部, 教授 (00102161)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2004年度: 100千円 (直接経費: 100千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 行政的な訴え / 告発「訴訟」 / 願筋の「訴訟」 / 曖(あつかい) / 訴願 / 出入筋 / 吟味筋 / 不服申立「訴訟」 / 訴願手続 / 願型訴状 / 裁定 / 行政訴訟 / 訴え / 訴訟 / 請願 |
研究概要 |
近世日本においては、「民事的な訴え」「刑事的な訴え」のほかに、「行政的な訴え」とも呼べる訴えの類型があった。それは行政庁に対する各種の嘆願・請願であり、歴史学で一般に「訴願」と呼ばれているものであった。近世日本においては、庶民によるこの種の訴えが奉行所に対して頻繁に行われた。それだけ「行政的な訴え」は人々の生活に密接な関わりを有していたのである。従来、未解明であった近世日本における「行政的な訴え」の類型と法的手続の特徴を明らかにすることが、本研究の目的であった。本研究では、「行政的な訴え」の最も主要な類型として二つの類型を抽出し、そのうち、第三者の不当な活動に対し、行政庁に何らかの措置を求める告発型「訴え」に焦点をあてて、その処理手続を明らかにした。差し当たり解明し得た手続を順を追って記すと、次のようになる。(1)訴状提出、(2)訴状糺、(3)奉行の冒頭尋問、(4)審理、(5)証拠の提出、(7)被非難者の召喚、(7)答弁書の提出、(8)答弁書に対する意見書の上申、(9)内済(示談、?)、(10)裁定、(11)裁定請証文の提出。これらの手続から、「行政的な訴え」の特徴として、一面では、当事者主義的な出入筋の手続に類似している側面があると同時に、他面では、糺問主義的な吟味筋の手続に類似している側面があったこと、そして「行政的な訴え」の処理にはこの両側面が求められていたことが明らかになった。「行政的な訴え」の「目本型」処理手続ということができよう。「行政的訴え」の処理手続が「民事的訴え」と「刑事的訴え」の処理手続の中間的形態であったこと、近世の「訴訟」手続とは、これら総体から成り立っていたことを明らかにすることが出来た。
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