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下位地域協力における安全保障機能の研究-東・中欧地域を中心に-

研究課題

研究課題/領域番号 14520086
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 政治学
研究機関山形大学

研究代表者

高橋 和  山形大学, 人文学部, 教授 (50238094)

研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2002年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード下位地域協力 / ユーロリージョン / コソヴォ / ボスニア / バルカン / 南東欧安定会議 / 安全保障 / 信頼醸成 / 越境協力 / 移民 / EU / INTERREG / PHARE / CBC / 南東欧安定化条約
研究概要

本研究は、ヨーロッパにおける下位地域協力、とりわけユーロリージョンと呼ばれる越境協力が、安全保障という側面においてどのような機能を担っているかを明らかにすることを目的として行われた。従来の下位地域協力に関する研究が比較的地域協力が成功している地域のみを研究対象としてきたのに対して、本研究では下位地域協力の際にもっとも問題となっている移民・難民問題と下位地域協力が成功しなかった地域、バルカンを対象として地域協力を阻害する要因について考察した。
移民・難民という人の移動では、長距離の移動に対しての規制の強化と同時進行するかたちで短距離の移動に関しては規制の解除が進められており、下位地域協力が機能していることがわかった。これに対して、バルカンでは、ユーゴスラヴィア紛争後、南東欧安定条約会議という形で大掛かりな復興支援が行われている。この復興支援のイニシアチブをとっているEUは、かつての東中欧に対する支援であるPHAREやINTERREGの経験を踏まえて、「地域」を重視するプロジェクトを推進していった。なかでも越境協力は、信頼醸成措置の一環としてその安全保障機能が注目されて、旧ユーゴスラヴィアの国境地域にも多くの越境協力が設置された。しかしバルカンにおいては、下位地域協力は期待した成果を挙げることができていない。その要因として挙げられるのは、ボスニアやコソヴォの統治機構が実質的な二重権力状態にあること、そのために地域協力を担うためのアクターが形成されないことである。このために、地域協力の場が設定されてもアクターが不在のために地域のイニシアチブを発揮する機会となりえず、したがって十分な成果も挙げられないという結論に至った。安全保障という観点からすれば、下位地域協力は国家統治が十分に機能しているということが前提となっており、そのうえでの信頼醸成という機能を発揮することができるといえる。

報告書

(3件)
  • 2003 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (10件)

  • [文献書誌] 高橋 和: "東中欧における人の移動と下位地域協力"法政論叢(山形大学). 27号. 73-97 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 高橋 和: "EUの東方拡大と下位地域協力-南東欧安定条約をめぐって-"法政論叢(山形大学). 30号. 41-66 (2004)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 高橋 和(共著): "帝国アメリカのイメージ"早稲田大学出版部. 288 (2004)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Takahashi Kazu: "Migration and the Cross-Border Cooperation between EU and its Neighboring Countries"Yamagata University The Journal of Law and Politics. No.27. 73-97 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Takahashi Kazu: "Eu Enlargement and the Sub-regional Cooperation in South Eastern Europe"Yamagata University The Journal of Law and Politics. No.30. 41-66 (2004)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Takahashi Kazu(Co-auther): "The Image of 'Empire' America"Waseda University Publisher. 288 (2004)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 高橋 和: "東中欧における人の移動と下位地域協力"山形大学『法政論叢』. 27号. 73-97 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 高橋 和: "EUの東方拡大と下位地域協力-南東欧安定条約をめぐって-"山形大学『法政論叢』. 30号(未定). (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 高橋 和(共著): "帝国アメリカのイメージ"早稲田大学出版部. 288 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 高橋 和: "東中欧における人の移動と下位地域協力"山形大学法政論叢. 第27号. 1-25 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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