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民族粉争に関する政治学的比較研究-その発生、激化・拡大、予防、解決-

研究課題

研究課題/領域番号 14520096
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 政治学
研究機関神戸大学

研究代表者

月村 太郎  神戸大学, 法学研究科, 教授 (70163780)

研究期間 (年度) 2002 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード民族紛争 / エスニシティ / 民族 / 紛争
研究概要

本研究の目的は21世紀初頭の国際政治において喫緊の課題となっている民族紛争について、政治学、比較政治学、国際政治学の分析ツールを利用して、特に発生、激化・拡大、予防、解決について論じることであった。得られた知見を纏めると以下のようになる。
1.民族紛争の特徴について-民族紛争は一般的に泥沼化する傾向が強い。その第一の原因はリーダーシップの弱さであり、逆説的だがそれ故に立場の急進化が見られる。そこには代行者の存在、中央と出先の温度差が存在する。第二の原因は民族紛争ではゲリラ戦術が採用され、小火器が主に利用されることである。第三には争点がアイデンティティであることが指摘できる。
2.民族紛争の発生について-民族紛争発生の原因には基底的原因と直接的原因がある。そして基底的原因の問題性が悪化して直接的原因となるパターンと、基底的原因に何らかの変化が生じてそれが直接的原因となるパターンがある。また民族紛争の発生と貧困化と民主化は密接な関係にある。
3.民族紛争の激化と拡大-まず紛争の垂直的次元の成長である激化と水平的次元の成長であると拡大は区別しなくてはならない。激化過程では当事者間のコミュニケーションの減少、欠如が見られ、それが激化に大きく作用し、また激化によって争点が変化することもある。そこでは安全保障ジレンマが影響することもある。民族紛争の拡大には伝播と介入がある。
4.民族紛争の予防-予防策のうち、現在の国際社会において許されるのは多民族性を維持しながら国境の変化させない方策である。代表的なものは、連邦制、多極共存、文化的自治があるが、いずれも統治の効率性が低下する。
5.民族紛争の解決-解決の主体は外部者である。平和維持は現在盛んに利用されているが、平和維持は紛争を「瞬間冷凍」したに過ぎない。紛争を根本的に:解決するのは平和構築が必要である。軍事介入の場合には、介入者の有権者(=納税者)への説明責任が前提である。
研究成果報告書では、以上の特に1.〜3.の観点から、旧ユーゴ内戦を事例研究として取り上げた。

報告書

(4件)
  • 2004 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (17件)

すべて 2006 2004 2003 2002 その他

すべて 雑誌論文 (4件) 図書 (10件) 文献書誌 (3件)

  • [雑誌論文] バルカン地域におけるバルカン化と非バルカン化2006

    • 著者名/発表者名
      月村太郎
    • 雑誌名

      CDAMSディスカッションペイパー 06/4J

      ページ: 1-15

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] Balkanization and De-Balkanization in the Balkans2006

    • 著者名/発表者名
      Taro, Tsukimura
    • 雑誌名

      CDAMS Discussion Paper (Japanese) 06/4J

      ページ: 1-15

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] 地域紛争と対テロ戦争2002

    • 著者名/発表者名
      月村太郎
    • 雑誌名

      UP 356号

      ページ: 18-22

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] Regional Conflict and Anti-Terrorism War2002

    • 著者名/発表者名
      Taro, Tsukimura
    • 雑誌名

      UP (Japanese) 356

      ページ: 18-22

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [図書] Democracy and Market Economics in Central and Eastern Europe2004

    • 著者名/発表者名
      Taro THUKIMURA (co-author)
    • 総ページ数
      409
    • 出版者
      Slavic Research Center, Hokkaido University
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [図書] Democracy and Market Economics in Central and Eastern Europe2004

    • 著者名/発表者名
      Taro, Tsukimura (co-author)
    • 総ページ数
      409
    • 出版者
      Slavic Research Center, Hokkaido University
    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [図書] Democracy and Market Economics in Central and Eastern Europe2004

    • 著者名/発表者名
      Taro TSUKIMURA(co-author)
    • 総ページ数
      409
    • 出版者
      Sapporo : Slavic Research Center, Hokkaido University
    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [図書] 新・国際政治経済の基礎知識2004

    • 著者名/発表者名
      月村太郎(共著書)
    • 総ページ数
      316
    • 出版者
      有斐閣
    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [図書] 中・東欧諸国における市場経済化2003

    • 著者名/発表者名
      月村太郎(共著)
    • 総ページ数
      97
    • 出版者
      国際協力事業団
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [図書] Globalization, Democratization and Development2003

    • 著者名/発表者名
      Taro THUKIMURA (co-author)
    • 総ページ数
      528
    • 出版者
      MASMEDIA(Zagreb, Croatia)
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [図書] Marketization in Central and East European Countries2003

    • 著者名/発表者名
      Taro, Tsukimura (co-author)
    • 総ページ数
      97
    • 出版者
      JICA
    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [図書] ナショナリズムから共生の政治文化へ2002

    • 著者名/発表者名
      月村太郎(共著)
    • 総ページ数
      206
    • 出版者
      北海道大学スラブ研究センター
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [図書] From Nationalism to Political Culture of Co-existence2002

    • 著者名/発表者名
      Taro, Tsukimura (co-author)
    • 総ページ数
      206
    • 出版者
      Slavic Research Center, Hokkaido University
    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [図書] Globalization, Democratization and Development

    • 著者名/発表者名
      Taro, Tsukimura (co-author)
    • 総ページ数
      528
    • 出版者
      MASMEDIA (Zagreb, Croatia)
    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Taro TSUKIMURA (co-author): "Globalization, Democratization and Development"Zagreb, (Croatia) : MASMEDIA. 528 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 月村 太郎: "地域紛争と対テロ戦争-二つの『新しい戦争』-"UP. 356号. 18-22 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 月村 太郎(共著): "講座国際政治 第2巻 イデオロギーとアイデンティティー"東京大学出版会(未定). (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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