研究課題/領域番号 |
14530010
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済理論
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
三野 和雄 神戸大学, 経済学研究科, 教授 (00116675)
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研究分担者 |
柴田 章久 京都大学, 経済研究所, 教授 (00216003)
二神 孝一 大阪大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (30199400)
下村 和雄 神戸大学, 経済経営研究所, 教授 (60116217)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2002年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 市場の不完全性 / 経済成長 / 景気変動 / 均衡の不決定性 / 財政政策 / 金融政策 / 世代重複経済 / 情報の不完全性 / 市場の失敗 / 内生的成長 / 財政・金融政策 / 政府負債 / 景気循環 / 内生的経済成長モデル / 不完全資本市場 / 外部性 / 収穫逓増 / 動学的貨幣経済モデル |
研究概要 |
本研究は、市場メカニズムが不完全なかたちで機能する経済の動態を分析すると共に、そのような経済における経済政策の役割を解明することを目的として行われた。本研究の成果は以下の3つのテーマに区分することができる。 (1)均衡の不決定性と経済変動:市場の不完全性が存在する経済における均衡の不決定性と経済変動の問題に関して、既存の研究よりもより一般的な設定の下で検討をした。特に貨幣経済における不決定性に対して外部性が果たす役割、および開放経済における均衡の不決定性ついていくつかの新しい知見を得た。 (2)不全市場経済における動学的効率性:市場の不完全性による動学的非効率性がもたらす問題を、代替的なフレームワークを用いて論じた。具体的には、生産の外部性が生み出す厚生のロスと国民所得の関係を代表的家計モデルを用いて論じると共に、世代重複経済における投資のラグと情報の非対称性の効果についても分析し、既存研究では明らかにされていないいくつかの結果を得た。 (3)不完全市場経済における政策効果:外部性が存在する動態経済における財政政策の効果を検討すると共に、不完全競争を前提とする成長経済における課税効果についても分析した。また資本市場の不完全性を前提とする開放経済モデルの実証研究、および人口減少がもたらす経済成長への影響も分析した。これらの研究によって、(1)と(2)で論じた基本的な分析のフレームワークを具体的な政策上の問題への応用を行った。 これらの研究成果は、「研究成果報告書」収録した12本の論文としてまとめられたが、それらはいずれも査読付きの国際的な学術誌に掲載されたか、または掲載が予定されている。
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