研究課題/領域番号 |
14530020
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済理論
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研究機関 | 国学院大学 |
研究代表者 |
伊藤 誠 国学院大学, 経済学部, 教授 (10012121)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | 市場経済 / 資本主義 / 貨幣の価値 / 現代資本主義 / 日本経済 / 新自由主義 / グローバリゼーション / 人工法則 / 少子化 / 社会主義市場経済 / 中国経済 / 価値論 / 貨幣論 / 生産価格 / インフレ、デフレ / 中国 / マルクス経済学 / 原理論 / 経済学の方法 |
研究概要 |
本研究は、4年間の実施計画ですすめられた。当初予定した計画にしたがい、市場経済と資本主義の原理と現代的変異性をめぐり、いくつかの問題群に検討をすすめた。その成果は本様式の項目11に記載した論文18点に順次公刊するとともに、それに続き記載しているように、それらの研究成果を活かしつつ、さらに研究成果の全体を書物2点に総括し、集約しつつある。 そのひとつは、著書『幻滅の資本主義』(大月書店、2006年3月、266ページ)であり、本研究の最終年度末に刊行することができた。そこでは、序章に続く10章を、「資本主義は勝利しているか」、「現代資本主義の貨幣・金融問題」および「ジェンダー・イッシューと人口問題」の3編に区分して、市場経済と資本主義の原理にてらし現代資本主義の変異性の重要な諸側面を総括的に解明する試みをとりまとめている。来年度はこれをテキストとする講義や、市民講座で、本研究の成果を活かしてゆきたい。別途提出する研究成果報告書は、この著書の主要な章を抜粋し、編成する。なお、そこにも記載しておくように、本研究の成果は、海外でのいくつかの学会報告、講義、論文の刊行などの形でもすでに活用され、政治経済学の分野での国際協力に役立てられるとともに、海外の専門研究たちからのそれらへのコメントもとりいれて拡充されてきている。 もうひとつの図書としての成果は、著書『資本論を読む』(講談社学術文庫、2007年刊行予定)である。そこでは、現代の資本主義や社会主義の変異性を考察する作業をつうじて、あらためて市場経済と資本主義の原理に再考をすすめる試みを重視して、基礎理論の研究作業をすすめている。すでに第一次草稿は完成しているが、しあげにもさらに若干の時間をかけ2007年の早い時期には出版できるよう願っている。 全体として、本研究は当初の計画を内容的に実現し、科学研究費の助成を活用して、充実した成果を収めたと考えている。
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