研究課題
基盤研究(C)
1.回帰モデルで、説明変数が確率変数のときの回帰パラメータの最小2乗推定量の漸近共分散行列の特性を明らかにし、またシュミュレーション実験により小標本特性を調べ、ファイナンスの資産価格モデルに応用した。特に、(1)説明変数と被説明変数(または誤差項)が楕円分布族に属するときの漸近共分散行列の特性と小標本特性との対応、(2)ファイナンスのマーケット(市場)モデルでのアルファとベータの漸近分散が説明変数と被説明変数の同時分布の歪度と尖度に依存しているか否かを多次元歪度と尖度を使って示したこと、(3)収益率のKファクター資産価格モデルを用いて、回帰パラメータの最小2乗推定量を用いた期待収益率の漸近共分散行列は非正規分布のときも正規分布のそれと同じであること、(4)回帰パラメータの最小2乗推定量の漸近共分散行列の推定量をWhite(1980)のheteroskedasticityがあるときの推定量として考え、ブートストラップなどにより小標本特性を明らかにした。2.非正規性(楕円分布族)の時の弱外生性の新しい定義を提示し、それに基づき多次元t分布のときの条件付回帰モデルの回帰パラメータの同時最尤推定量と条件付最尤推定量の小標本特性の比較を行った。3.交付申請書に記載した、説明変数と過去の情報が与えられたときの誤差項の条件付分散を、説明変数と過去の情報の両方に依存するモデルについての研究は、現時点ではまだ完成していない。これは、1および2で述べた研究成果を出すためや、論文を主として海外専門誌に投稿し改定作業にかなり時間がかかってしまったこと等が主たる原因である。出来るだけ早い時期に完成する予定である。
すべて 2005 2004 2003 その他
すべて 雑誌論文 (20件) 文献書誌 (10件)
IEEE Transactions on Automatic Control 50(to appear)(未定)
Discussion papers in Economics, Nagoya City University 399
ページ: 1-43
IEEE Transactions on Automatic Control 50.7(to appear)(未定)
Journal of statistical planning and inference 121
ページ: 285-289
Discussion papers in Economics, Nagoya City University 380
ページ: 1-9
Discussion papers in Economics, Nagoya City University 386
ページ: 1-23
Discussion papers in Economics, Nagoya City University 392
ページ: 1-33
Discussion papers in Economics 380
Discussion papers in Economics 386
Discussion papers in Economics 392
ページ: 1-21
Discussion papers in Economics 399
ページ: 1-31
Discussion papers in Economics, Nagoya City University 342
Discussion papers in Economics, Nagoya City University 357
ページ: 1-29
Discussion papers in Economics, Nagoya City University 359
ページ: 1-32
Discussion papers in Economics, Nagoya City University 365
ページ: 1-19
Discussion papers in Economics 342
Discussion papers in Economics 357
Discussion papers in Economics 359
Discussion papers in Economics 365