研究概要 |
標記「中欧の体制転換プロセスの到達度」の成果は下記の通り。 1.平成14年6月の比較経済体制学会全国大会において共通論題『チェコにおける産業政策と産業構造の特色』(単独)と題する発表を行い,チェコをケーススタディーとして旧社会主義国の体制転換プロセスにおける産業構造の転換の特色を歴史的に研究発表し,平成15年6月発行の『比較経済体制学会年報』に「チェコにおける産業政策と産業構造の特色」として発表した。 2.また体制転換第2段階の重要課題である社会保障問題に関しては,平成15年9月に発表した「チェコの老齢年金」『海外社会保障研究』において,チェコをケーススタディーとして,付加的年金制度の未整備および財政政策の失敗による年金財政赤字の問題を論じた。 3.さらにチェコにおいて対外直接投資がチェコ経済に寄与していること,日系企業が機械工業を中心に近年進出し,チェコ経済(工業生産,輸出,企業統治,リストラ)に大きな影響を与えていることを調査研究した。その成果は平成15年7月の経営行動研究学会全国大会にて『チェコにおける日系企業の投資環境』と題した発表を行い,これらの成果は日本大学経済学会紀要『経済集志』に「チェコにおける産業構造の特色と日系企業の投資環境」(平成15年10月)として論文発表した。 4.この2年間の研究実績のまとめとして,チェコの体制転換プロセスを総括した「チェコにおける体制転換プロセス」を『ロシア研究』(近刊)に発表予定であり,また工業セクターの発展と企業改革に関して日本大学経済学会紀要『経済集志』に「チェコの機械工業と企業改革」(平成16年7月刊行予定)として発表した。
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