研究課題/領域番号 |
14530130
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
商学
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
大石 芳裕 明治大学, 経営学部, 教授 (40168860)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2003年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | SCM / グローバルSCM / 需要予測 / 延期・投機理論 / リードタイム / 在庫 / 欠品率 / ロジスティクス / ロジスティックス / ERP / CPFR / 調達 / グローバル |
研究概要 |
本研究の主テーマはグローバルSCMの現状と課題およびその成果の研究であるが、これらを定量分析(アンケート調査)や定性調査(インタビュー調査)を通して明らかにしている。その結果、グローバルSCMに取り組んている企業はすべて多かれ少なかれ一定程度の成果をあげているものの、それは一直線に向上するものでもなく、また必ずしも短期間で表れるものでもないことが分かりつつある。 グローバルSCMを成功させるための条件にはいくつかあるが、経営者のリーダーシップ、流通業者との提携(精度の高い需要予測)、納入業者との提携(柔軟な調達体制)、受注生産に対応できる効率的な生産体制などがとりわけ重要な成功条件である。グローバルSCMに取り組み一定の成果をあげている企業は、まずこの4条件を満たしている。「延期・投機理論」的に言えば、投機から延期ヘシフトするSCMは、変化する需要にすばやくかつ的確に対応する必要がある。しかし、その成果が出るまでに時間がかかり、経営者の強い信念とリーダーシップを不可欠とするのである。 リードタイムの短縮や在庫削減、欠品率低下などの成果は、良好な企業では一時的にかなり向上する。しかしながら、リードタイムの短縮はロジスティクス・タイムの制約を受けるし、在庫も少なすぎると柔軟性を欠くようになる。欠品率はメーカーと流通業者との提携によっても変化する。国内のSCMでさえそれらは簡単に克服できる課題ではないが、グローバルSCMではますます困難てある。グローバルSCMの経営成果が紆余曲折するのもそのためである。今後は、このような課題についても研究し、成功条件をより深く探索したい。
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