研究課題/領域番号 |
14530173
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
会計学
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
鈴木 研一 明治大学, 経営学部, 助教授 (80309674)
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研究分担者 |
佐々木 郁子 東北学院大学, 経済学部, 助教授 (90306051)
塚本 一郎 明治大学, 経営学部, 教授 (90274571)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2003年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2002年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | ABC / サービス / 従業員満足度 / 顧客満足度 / 固定収益 / 顧客セグメント別管理 / プロジェクトBSC / プロジェクト予算 / 顧客セグメント別管理会計 / PBSC / PBudgeting / 原価企画 / 従業員満足 / 顧客満足 / 収益マネジメント / バランス・スコアカード / 品質管理 |
研究概要 |
サービスは、資源を利用して生み出された活動から生み出される。コストはこの過程で発生する。そこで、ABCを利用して、サービスを活動に分解し、原価とその活動がサービスの質に果たす機能との関係の可視化を試みた。そこでサービスのコストマネジメントには、資源レベルと活動レベルのコストマネジメントが必要であることが明らかになった。 次に、サービスの質を測定する尺度として、従業員満足度と顧客満足度を取り上げ、相互関係を分析した。この調査には、A社の協力を得て、従業員ならびに顧客に対するアンケート調査を実施した。この結果を共分散分析で解析したところ、従業員満足度はサービスの質と強い関係があり、顧客満足度に強い影響を与えることが明らかとなった。また、顧客満足が収益の重要な要素であることがわかった。安定的な収益は、満足した固定客からもたらされる。この安定的な収益を固定収益、それ以外の収益を変動収益と区分した。この収益の区分は、収益の管理という新たな発想をもたらした。固定客からもたらされる固定収益が多いほど、利益は安定化するだけでなく、資本コストを下げることが理論的に明らかになった。実際にA社のデータを用いて、固定収益の存在と、固定収益が満足した固定客から得られることが確認できた。また、固定客が多いほど、その利益は安定化することを証明できた。 そこで、収益発生源である顧客に着目した管理会計システムの構築という課題に取り組んだ。この管理のために、P2M(プロジェクト・プログラム・マネジメント)の概念に着目した。顧客をセグメント別に分け、プロジェクトとして捕らえることによって管理するという方法を考えた。さらに顧客セグメント別のプロジェクトをプログラムで統合し管理するという理論フレームワークを構築した。この顧客セグメント別管理には、管理会計の手法としてP2Mにおける管理会計手法、PBSCとPBGTが有効であるという帰結を得た。
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