研究課題/領域番号 |
14540234
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
天文学
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研究機関 | 国立天文台 |
研究代表者 |
山田 亨 国立天文台, 光赤外研究部, 助教授 (90271519)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2004年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2002年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 銀河形成 / 銀河進化 / ハッブル系列 / 観測的宇宙論 / すばる望遠鏡 / 銀河の形成 / 銀河の進化 / 楕円銀河 / 銀河 / 銀河団 / 高赤方偏移 |
研究概要 |
主としてすばる望遠鏡を用いて、広視野の可視光および近赤外線撮像観測により、銀河の色・等級分布が、赤方偏移1を越える宇宙でどのように変化してゆくのか、その一般的な性質を明らかにしてゆくための観測・解析的研究と、赤方偏移3-5の宇宙についての巨大輝線ガス雲と銀河形成の関係に付いての研究とを進めた。 主要な成果としては、ハッブル深宇宙探査領域においてこれまで取得してきた赤外線深撮像データの解析結果から、銀河の星形成史の質量依存性を明らかにし、質量による二分化が高赤方偏移まで見られること、そして低質量銀河が比較的一様な色を示し、それが系統的に変化してゆくことを明らかにした。 また、Subaru XMM Deep Fieldの多色広視野撮像データを用いて、高赤方偏移銀河の光度・色・形態分布を明らかにし、近傍でハッブル系列として認識されるような明るい銀河が宇宙においていつ頃、どのような形で現れてきたのかを観測的に検証する研究を行い、論文にまとめつつある。さらに、これらと並行して、10平方度のさらに広視野の可視撮像データを取得し、Spitzer宇宙望遠鏡による中間赤外線データと合わせて解析する研究を進めた。 一方では、すばる望遠鏡を用いて行っている広視野狭帯域撮像観測の解析を進め、赤方偏移3.1における巨大銀河の形成の現場と思われる巨大ガス天体や、広がった輝線放射領域を持つ輝線天体などに注目して、銀河形成の実態を明らかにする観測的研究を行った。 これらの結果は、主に4編の学術論文と国内外の研究集会での発表で報告している他、現在も2編の学術論文が投稿中、3編が準備中である。
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