研究課題/領域番号 |
14540235
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
天文学
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研究機関 | 国立天文台 |
研究代表者 |
亀谷 収 (亀谷 收) 国立天文台, 水沢観測センター, 助手 (70202025)
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研究分担者 |
岩舘 健三郎 (岩館 健三郎) 国立天文台, 水沢観測センター, 助手 (70141968)
真鍋 盛二 国立天文台, 地球回転研究系, 教授 (30000178)
面高 俊宏 鹿児島大学, 理学部, 教授 (50129285)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2003年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2002年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 相対VLBI / 水メーザー / 大質量星生成領域 / 偏波 / VERA / 一酸化珪素メーザー |
研究概要 |
1.国立天文台の建設した相対VLBI専用電波望遠鏡であるVERAを使った相対VLBIによるペルセウス腕領域にあると推定される大質量星生成領域W49NとOH43.8の水メーザーの同時観測を行った。大気による位相ゆらぎが、水メーザー源同士での相対VLBI観測によってキャンセルできることを明らかにした。 2.ペルセウス腕領域にある大質量星生成領域であるW3IRS5の水メーザーについてVLBI観測による直線偏波成分の観測を行った。61個のうちの16個のメーザー源で最大で13%の直線偏波成分が検出された。直線偏波の偏波角の向きは、磁場の向きとほぼ同じであり、メーザーの分布の仕方に直行している。 3.10mアンテナを用いたオリオンKL領域の水メーザー源の直線偏波観測をこれまで行っているが、同様にして、晩期型星の直線偏波観測を行った。そのシステムについて明らかにした。 4.相対VLBIを使つた観測を行う基礎データを得るために、大質量生成領域W51の動きをJ-Net(国内VLBI網)を使って観測したデータを解析し、W51N内部のメーザーの3次元的な内部運動を求め、また、地球からの距離を6.1±1.3kpcと求めた。 5.比較的強い一酸化珪素メーザーがある銀河系中心領域の単一鏡によるサーベイを行った。この結果、銀河系中心から15分角以内の領域にある変光星のうち79個に一酸化珪素メーザーが付随し、58個には付随しないことが判明した。 6.ペルセウス腕領域の大質量星生成領域であるW3OHの水メーザーについてVERAを用いた相対VLBI観測を2ヶ月に1度ずつ行った。それにより、VERAによるペルセウス腕領域の立体像を導き出すための基礎データを取得した。
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