研究課題/領域番号 |
14540246
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
大西 宗博 東京大学, 宇宙線研究所, 助手 (10260514)
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研究分担者 |
瀧田 正人 東京大学, 宇宙線研究所, 助教授 (20202161)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2002年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 宇宙線 / ガンマ線 / 空気シャワー / FASTBUS / VME / TKO |
研究概要 |
広視野を常時観測できる空気シャワー観測装置は、チベット空気シャワー実験に代表されるようにTeV領域のガンマ線放射天体を観測することに成功している。しかしながら、次の重要なステップであるTeV以下のエネルギー領域を測定できる高密度な空気シャワー観測装置はまだ実用化されていない。次世代空気シャワー観測装置はデータ量が増大し、トリガ頻度が飛躍的に高くなる。本研究は次世代装置ための高速データ収集システムを開発することである。 14年度は高速化のため、TKO規格の電荷時間変換モジュール(DCT)の開発と製作を行った。ADCゲート幅は最大2μs、分解能0.08pC/count、フルスケール14bit、変換時間10μsの当初予定の性能を達成した。さらにFASTBUSからPCへのデータ取り込みをVMEを経由した分散並列データ処理をおこなう新しい発想のデータ収集システム開発のための基幹サブルーチン群の開発を行なった。 15年度は試作したTKO規格の電荷時間変換モジュール(DCT)の改良を行ない、更なる低ノイズ化を実現した。またデータ収集システム開発のための基幹サブルーチン群も改良を行ない、安定動作と更なる死時間の減少を実現した。これらのモジュールとサブルーチン群は既存のチベット空気シャワー観測装置に組み込まれた。これらの効果により、チベット空気シャワー観測装置の死時間は1700Hzトリガ時に10%となり、現在も安定動作している。これらの開発によって、将来における高トリガ頻度次世代高密度空気シャワー観測装置のデータ収集システムを構築することが可能となった。
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