研究課題/領域番号 |
14540266
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
菅谷 頼仁 大阪大学, 大学院・理学研究科, 助手 (80324747)
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研究分担者 |
能町 正治 大阪大学, 大学院・理学研究科, 教授 (90208299)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2003年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2002年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | レーザ電子光 / Zバリオン / フラッシュADC / レーザー電子光 |
研究概要 |
本科研費によって、4つのlight quarkとs quarkから構成されるエキゾティック粒子、Z^+バリオンの探索実験を行っている。カイラルソリトンモデルからZ^+バリオンの質量は1.5GeV、幅15MeV程度と予想されている。 SPring-8の蓄積リングにレーザ光を打ち込み、8GeVの電子との逆コンプトン散乱の結果放出される1.5GeVから2.4GeVの光子(Laser Electron Photon -LEP-)を実験に用いている(Laser Electron Photon Experiment at SPring-8 -LEPS-)。測定しようとしている反応はγp→K^0+Z^+→K^0+n+K^+である。14年度のテスト実験から、データ収集系の刷新が必要であることが示唆された。 15年度はデータ収集の速度を向上させるのに不可欠なフラッシュADCモジュールの開発、および性能テストをおこなった。LEPSのデータ収集の速度はシリコンストリップ検出器の読み出し速度によって制限されている。それはフラッシュADCモジュールを用いて行われている。このモジュール中のFlush-ADCやPLC(再読み込み可能な素子)の技術進歩は目覚しく、これらを最新のものとすることでモジュールの読み出し速度を刷新する。Flash-ADCにはANALOG DEVICE社のAD9235BRU-20(12bit分解能、20MHzサンプリング速度)、モジュールの動作をコントロールPLCチップにはALTERA社APEX20Kを採用した。現在モジュールの製作、テストベンチの構築を行い、システムとしてつないだ場合でもFlash-ADCの分解能や直線性は劣化していない等の確認を行った。 現在のLEPSのシステムはデータをモジュールからコンピュータが読み出すのにはVMEを用いているが、今回さらに高速なスペースワイヤ読み出しのフラッシュADCモジュールへの実装に成功した。
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