研究課題/領域番号 |
14540397
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
固体地球物理学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
吉岡 祥一 九州大学, 大学院・理学研究院, 助教授 (20222391)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2004年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | フィリピン海プレート / 熱と流れのシミュレーション / 海溝型巨大地震 / 低周波微動 / 非地震性すべり / スラブ / 温度分布 / 地殻熱流量 / 南海トラフ / 四国海盆 |
研究概要 |
1.熱と流れの3次元プログラムの開発・モデル化 熱と流れの2次元差分プログラムを基に、3次元箱型モデルの差分プログラムを完成させた。パラメターの無次元化、プログラムの並列化・高速化、計算結果の描画プログラムの開発などを行った。このプログラムを用いて、西南日本において、フィリピン海プレートの過去の沈み込み様式、斜め沈み込み、紀南海山列からの距離の違いによる異なる温度境界条件などを考慮した熱と流れの3次元沈み込みモデルの構築を行った。観測された地殻熱流量と計算値の比較を行い、プレート上面の温度分布を新たに提案し、東南海・南海地震の地震発生域を推定することに成功した。 2.四国沖〜九州東部沖のプレート間カップリングの推定と地表変形の地域性の検討 九州において、GPSデータを用いたインヴァージョン解析により、日向灘におけるプレート間カップリングと九州地域の地殻変動の関連性を明らかにした。その結果、九州の地殻変動は、プレート間カップリングに加えて、別府-島原地溝帯の深部での右横ずれと、沖縄トラフの拡大に伴うプリュームによる南部での南東方向へのマントルドラッグにより説明できることがわかった。さらに、四国のGPSデータのインヴァージョンにより、四国沖でのプレート間カップリングを推定し、1968年日向灘地震(M7.5)や1946年南海地震(M8.1)の地震時のすべり領域と今回得られたプレート間カップリングの空間分布との関連性やこれらの地震の繰り返し間隔を推定した。
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