研究課題/領域番号 |
14540413
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
気象・海洋物理・陸水学
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研究機関 | 気象庁気象研究所 |
研究代表者 |
青山 道夫 気象庁気象研究所, 地球化学研究部, 主任研究官 (80343896)
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研究分担者 |
河野 健 (独)海洋研究開発機構地球環境観測研究センター, 海洋大循環観測研究プログラムサブリーダー (80359158)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2003年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2002年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 塩分 / 標準 / トレーサビリティ / 海水 / 標準海水 / IAPSO標準海水 / 相互比較実験 / 塩化カリウム標準液 |
研究概要 |
本研究の目的は、塩分測定用に広く使われているIAPSO標準海水(SSW)のトレーサビリティを塩分0.001のレベルで保つこと及び塩化カリウム定義溶液を用いてSSWのオフセットの成分を突き止めることである。海洋深層での塩分を塩分0.001のレベルで高精度に測定することは塩分そのものおよび淡水フラックスの観点から海洋学および気候変動の研究に貢献する。このために、最新のSSWのバッチまでについて、オフセットテーブルを提示した。このテーブルは日本とアメリカの2つの研究所(日本の海洋開発研究機構および米国ウッズホール海洋研究所)で同時期に同じ手順で同期させて行った複数回のSSW比較実験の結果をもとに、作成された。P103かP144までのSSWのオフセットは塩分-0.002から0.0001の範囲にあった。現実の海洋データにおいて、WOCEで得られたP1およびP17航海での塩分データと1999-2001年に行った再観測の塩分データの間に見られた不自然な塩分変動あるいは日本海での塩分変動は提示したオフセットを用いて補正することにより、そのかなりの部分がSSWのオフセットに由来するものであることがわかった。従って、塩分データをSSWオフセットで補正することは、海洋学および気候変動の研究に有効である。SSWのオフセットの成因を突き止めるために行った塩化カリウム定義溶液を用いた実験の結果、同一濃度であっても塩化カリウムのロットにより電気伝導度に差があること、また、製造メーカーによっても電気伝導度に差があることが明らかになり、これがSSWオフセットの成因である可能性が示された。
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