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核酸塩基のシミュレーションのための多体相互作用ポテンシャルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 14540475
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 物理化学
研究機関金城学院大学

研究代表者

中川 節子  金城学院大学, 生活環境学部, 教授 (50050711)

研究期間 (年度) 2002 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2004年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
2003年度: 100千円 (直接経費: 100千円)
2002年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード核酸塩基 / 多中心分極率 / 分極ポテンシャル / 量子化学計算 / 分極-電子ポテンシャル / 双極子モーメント / 分子分極率 / 原子分極率
研究概要

アデニン(A)、シトシン(C)、グアニン(G)、チミン(T)、およびウラシル(U)のための分極モデルポテンシャル関数を、ab initio分子軌道法の計算結果を基にして開発した。分子軌道計算のレベルとしては、MP2/6-31+G^*を用いた。分極モデルポテンシャル関数は、クーロン項、レナードージョーンズ項および分極項からなる。クーロン項の点電荷は、静電ポテンシャル最適化法を使用することによって決定した。分極項の多中心分極率は、分極可能一電子ポテンシャル最適化法を使用することによって決定した。多中心分極率として、原子分極率を採用した。原子分極率モデルは、核酸塩基の分極をよく再現した。分極モデルポテンシャル関数を使用する計算では、ワトソン-クリック型のA-TとG-Cの塩基対の相互作用エネルギーは、それぞれ-15.6と-29.2kcal/molであった。Hoogsteen型のA-T塩基対の相互作用エネルギーは-17.7kcal/molであった。これらの結果は、MP2/6-311++G(3df,2pd)を用いた量子化学計算をよく再現している。A-TとC-Gのスタッキングの相互作用エネルギーは、それぞれ-9.3と-10.7kcal/molであった。これらの結果は、MP2/6-311++G(2d,2p)の計算結果をよく再現している。更に、核酸塩基の表面に、ナトリウムイオンまたは塩素イオンが近接した場合の、相互作用エネルギーの計算を行ったところ、エネルギー表面の再現は非常に良かった。核酸塩基は、かなり大きい分極異方性を示す分子であるが、簡単な原子分極率を採用することによって、高度な量子化学計算結果をよく再現するポテンシャル関数を作ることができることを示すことができた。

報告書

(4件)
  • 2004 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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