研究課題/領域番号 |
14540549
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物質変換
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
増山 芳郎 上智大学, 理工学部, 講師 (30138375)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2002年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | カルボニル-アリル化 / アリルトリハロスズ / 塩化スズ(IV) / ヨウ化スズ(IV) / ヨウ化テトラブチルアンモニウム / ヨウ化ナトリウム / 求核付加反応 / ジアステレオ選択性 / カルボニルーアリル化 / アリルトリクロロスズ / ホモアリルアルコール / トリクロロスタナート / シン-ジアステレオ選択性 |
研究概要 |
塩化メチレン中、室温で、ヨウ化物イオンを用いてハロゲン化スズ(IV)をペンタハロスタナート(IV)の形成を経てトリハロスタナート(II)へ還元し、これとアリルクロリドまたはアリルメシラートからアリルスズを発生させた。このアリルスズ発生法をアルデヒドへの求核付加によるホモアリルアルコールの合成に利用した。また、この方法をプロパルギルスズまたはアレニルスズ発生法へ発展させた。 1.カルボニル-アリル化反応 塩化スズ(IV)と3倍モルのヨウ化テトラブチルアンモニウム(TBAI)を用いて2-プロペニルトリクロロスズを発生させ、アルデヒドを高収率でアリル化することができた。1-クロロ-2-ブテンによるアリル化では低収率であった。ヨウ化スズ(IV)に替えたところ、TBAIを2倍モルに削減でき、1-クロロ-2-ブテンによるアリル化で収率を向上させることができた。また、溶媒を1,3-ジメチルイミダゾリジン-2-オンにすると、TBAIの替わりにNaIが利用できることもわかった。 2.カルボニル-アレニル化またはプロパルギル化反応 アリル化と同様に、2-プロピニルクロリドまたはメシラートからカルボニル-アレニル化およびプロパルギル化反応を行うことができた。1-メチル-2-プロピニルメシラートでは2-メチル-3-ブチン-1-オール誘導体を、2-ブチニルメシラートでは2-メチル-2,3-ブタジエン-1-オール誘導体をそれぞれ選択的に生成することができた。
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