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不均質な環境下に生育するクローナル植物における環境認識機構原理の解析

研究課題

研究課題/領域番号 14540583
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 生態
研究機関東京都立大学

研究代表者

鈴木 準一郎  東京都立大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (00291237)

研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2002年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
キーワード不均質性 / クローナル植物 / 環境認識 / 認識機構 / 実験生態学 / カキドオシ / ボタンウキクサ / 認識メカニズム / 栽培実験
研究概要

不均質な環境下に生育するクローナル植物が環境の変化をどのような原理に則って認識しているかを明らかにするための実験を行った。本研究では、「クローナル植物は、複数のラメット間でおこる物質の転流を通じて、個々のラメットが存在する環境の価値を相対的に評価し、その情報に基づいて物質分配の様式を変化させ、ラメット間、その器官間での物質分配様式を決定している」という仮説を提唱し、この仮説の実験的な検証を試みた。実験では、陸生のクローナル植物の一種であるカキドオシと、水生のクローナル植物であるボタンウキクサを材料として実験を行った。両種とも野外で採集した単独のクローンから、実験を行うのに十分な数の植物体を両種について栽培した。カキドオシを用いた実験では、空間的に不均質な環境に対する植物の反応を個体重の変化から定量化した。一方、ボタンウキクサを用いた実験では、時間的に不均質な環境に対する反応を定量化した。この解析結果より、上記2種のクローナル植物では、個々のラメットが完全に独立にそのラメットが置かれた環境のパラメータを感受し、それに基づき地上部と地下部の分配を個別に決定しているわけではないことが明らかになった。複数のラメットをつなぐストロンを切断した実験の結果、他のラメットが経験した環境パラメータを相対的に評価し、個々のラメットの分配比などを決定している可能性が大きいことが示唆された。なお、両種とも実験的な扱いが比較的容易であるため、クローナル性のモデル植物として利用が可能であることも明らかとなった。

報告書

(3件)
  • 2003 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] An under-appreciated difficulty : sampling of plant populations for analysis using molecular markers2005

    • 著者名/発表者名
      Suzuki, J.I., Herben, T., Maid, M
    • 雑誌名

      Evolutionary Ecology (In press)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] An under-appreciated difficulty : sampling of plant populations for analysis using molecular markers2005

    • 著者名/発表者名
      Suzuki, J.I., Herben, T., Maki, M.
    • 雑誌名

      Evolutionary Ecology (in press)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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