研究課題/領域番号 |
14540587
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生態
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研究機関 | 総合地球環境学研究所 |
研究代表者 |
谷内 茂雄 総合地球環境学研究所, 研究部, 助教授 (00335209)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2003年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2002年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 「国際情報交換」フランス / 時間・空間スケール / 生物多様性 / 生態系機能 / 理論 / 保健仮説 / 生物多様性効果 / 保険仮説 / 国際情報交換 / フランス / モデル |
研究概要 |
共同研究者Michel Loreau(フランス)およびEcole Normale Superieure(フランス)の研究者、Center for Population Biology, Imperial College, Silwood Park(イギリス)の研究者との集中的なdiscussionおよび共同研究によって、以下の点を明らかにした。 (1)まず、大きな空間スケールでの生物多様性の効果として、メタコミュニティのような空間的に応答が同期しない集団構造が、環境の変動に対して、長時間スケールにおける生物多様性効果である「保険仮説」と同じような効果を、系全体としてもたらしうる可能性が指摘された(「空間的保険仮説」)。 (2)いわゆるα多様性が、空間的に小さな(局所的)スケールにおいて、生態系機能を高める効果を持つのに対し、β多様性は、空間的に不均一な環境勾配に対して、α多様性の構成を空間的にうまくチューニングする効果が期待でき、その結果、大きな空間スケール全体としての生態系機能の効果を増す可能性が指摘できた。 (3)時間スケールと空間スケールの2次元の表を作成して、スケールごとに生物多様性の効果を整理し、生物多様性とその効果の全体の関係を明らかにする重要性が指摘された。予備的な作表がなされたが、今後、まず、具体的な事例をもとにデータを積み上げていくことが必要とされた。 (4)上記(3)に沿って、まず、小さな(局所的)時空間スケールでの生物多様性効果を理論的に再検討した。相補性効果と選択効果という2つの多様性効果の影響を評価するモデルを解析した。その結果をもとに、実験結果の統計的な評価をおこなう手法との対応を検討した(論文準備中)。
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