配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2005年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2002年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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研究概要 |
タデ科植物アイの葉は,インジカンという配糖体を二次代謝産物として多量に蓄積する。インジカンは,トリプトファン合成経路の中間産物であるインドールから合成されると予想される。つまり,シトクロームP450によりインドキシルに酸化され,UDP-グルコシルトランスフェラーゼによりグルコースが付加されると考えられる。さらに,このインジカン合成経路は,何らかの機構により一次代謝経路(トリプトファン合成経路)からスイッチングされると考えられる。 本研究では,上記の3つの酵素の解析を行い,インジカン合成経路の全容を明らかにすることを目的とした。具体的には,以下の3点を中心に研究を進め,現在,論文を作成中である。 1.UDP-グルコシルトランスフェラーゼのcDNAクローニング コンセンサス配列を含む領域をプローブとして用いたスクリーニング,ACP-PCR技術を用いたクローニングを行った。しかし,目的の酵素のクローンを得ることが出来なかった。そこで,本酵素を発現していないカルス組織と葉の組織での全タンパク質の二次元電気泳動を試み,網羅的に解析をした。現在も解折中である。 2.シトクロームP450のcDNAクローニングと解析 葉のcDNAライブラリーから,シトクロームP450のcDNAクローンを得た。そのアミノ酸配列は,他の植物でアルカロイドモノオキシゲナーゼとして働くP450と相同性を持つことが分かり,得られた酵素がインジカン合成に関わっている可能性が示唆された。大腸菌での組換えタンパクの発現を行い,基質特異性などの性質の解析を進めている。 3.トリプトファン合成酵素のcDNAクローニングと解析 RT-PCRにより3つのトリプトファン合成酵素βサブュニットcDNAを得た。それぞれのmRNAの発現に違いはあるのか,ノーザンブロットを行っているが現在のところ結論は得られていない。
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