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分子系統解析によるカンアオイ属タイリンアオイ節植物の分類地理学的考察

研究課題

研究課題/領域番号 14540649
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 系統・分類
研究機関東京都立大学

研究代表者

菅原 敬  東京都立大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (10226425)

研究分担者 藤井 紀行  東京都立大学, 大学院・理学研究科, 助手 (40305412)
加藤 英寿  東京都立大学, 大学院・理学研究科, 助手 (50305413)
研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2002年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード分子系統 / カンアオイ属 / 分類 / タイリンアオイ節 / 生物地理 / 種分化 / ウマノスズクサ科 / 系統地理 / 葉緑体DNA
研究概要

カンアオイ属タイリンアオイ節植物は,九州南部に分布するサツマアオイ,九州北部から中国地方西部に分布するタイリンアオイ,東海地方のカギガタアオイ,伊豆半島のアマギカンアオイ,そして関東地方南部の多摩丘陵に分布するタマノカンアオイからなる一群である.これらは,日本列島の東西に隔離分布するにもかかわらず,萼筒の形態や内壁の襞紋様,舷部の形態などによる類似性から,一つの分類群(節)にまとめられている.また,この節内の分化については,九州地方産種から関東地方産種へ萼筒の形や柱頭の形に勾配的な変異が認められるとして,西から東への分布拡大の過程で分化したのではないかと考えられている(前川,1953).しかし,二地域間には地理的距離の大きな隔たりがあり,また,花形質で指摘されてきた変異は必ずしも勾配的変異とはいえない.そこで,本研究では,分子系統学的解析に基づいて,タイリンアオイ節の単系統性と同節種間の系統関係を明らかにし,地理的分布との関連について考察することを目的とした.
カンアオイ属植物についての分子系統学的解析は,これまでにKelly (1998)による核DNAのITS領域の解析による報告があるが,この一群についての解析はない.葉緑体DNAのtrnL遺伝子間領域の塩基配列,そして核DNAのITS-1領域の塩基配列の比較による系統解析を進めた.その結果,葉緑体DNAについては,系統解析を進める上で有効な情報を得ることはできなかったが,ITS領域については多くの変異がみられ,系統推定のための情報を得ることができた.ITS領域に基づく分子系統解析の結果,タイリンアオイ節の九州産2種と東海・関東産の3種は,それぞれ別のクレードに属し,単系統性は認められないという結果が得られた.これは,タイリンアオイ節諸種が西から東への分布拡大の過程で分化したものではないことを示唆している.

報告書

(3件)
  • 2003 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] SUGAWARA, Takashi: "Morphological and cytological variation in Asarum fauriei (Aristolochiaceae) in central and northern Honshu, Japan"Acta Phytotaxonomica et Geobotanica. 54. 149-162 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Sugawara, Takashi: "Morphological and cytological variation in Asarum fauriei (Aristolochiaceae) in central and northern Honshu, Japan"Acta Phytotaxonomica et Geobotanica. Vol.54(2). 149-162 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] SUGAWARA Takashi: "Morphological and cytological variation in Asarum fauriei (Aristolochiaceae) in central and northern Honshu, Japan"Acta Phytotaxonomica et Geobotanica. 54.2. 149-162 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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