• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

岩石穿孔性テッポウエビ類の分類学的,生態学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 14540655
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 系統・分類
研究機関独立行政法人国立科学博物館

研究代表者

武田 正倫  独立行政法人国立科学博物館, 動物研究部, 部長 (20000143)

研究期間 (年度) 2002 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワードテッポウエビ / 穿孔性 / 孔道 / ヤワラテッポウエビ / マルディビアガニ / 琉球列島 / 岩石穿孔性 / ライブロック / 奄美大島 / ゾエア幼生
研究概要

本研究においては、最終的には、琉球列島各地において、岩石穿孔性テッポウエビ類を採集し、どのような種がいるのか、また、同じような生態をもつカニ類とどのような関係にあるのかを明らかにすることを目的とした。当初の目的である穿孔をどのように行うかということについては、短期間には難しいことが判明し、個体サイズによってどのような孔道を掘るのかを明らかにするに止めた。
資料収集は平成16年度まで終了し、平成17年度においては、テッポウエビ類および共産するカニ類の同定を行ない、カッターで岩石を薄切りにして孔道の状態を観察した。孔道は一定ではなく、大型個体がすむ孔道ほど太く、また、枝分かれしていた。結局、奄美大島から石垣島までの各地において採集された岩石穿孔性テッポウエビはヤワラテッポウエビAlpheus obesomanusの1種のみであった。
岩石あるいは死サンゴを割ると、孔道からマルディビアガニJonesius trigunuyiculataかごく近縁のトゲマルディビアガニJ.palmyrensisが出てくることがある。甲幅5mmほどの小型種で、自ら穿孔できるとは思えず、テッポウエビ類が利用していた孔道にすみついている可能性が高い。事実、孔道の内壁はテッポウエビ類が利用している場合と異なって腐食しでいるように見える。研究の結果は、これら2種は別属とするのが適当と判断された。
テッポウエビは孔道内に雌雄ですみ、開口部の直径が1.5〜2.5mmにすぎないため、外に出ることはできない。開口部は必ずしも一つではなく、内部は比較的広く、ハンマー状の可動指を使って掘り広げていくと考えられる。岩の表面には藻類が生育しており、開口部から分節した胸脚を出して管理し、食べる様子が観察された。

報告書

(4件)
  • 2004 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2003

すべて 図書 (1件)

  • [図書] Progress of Medical Parasitology in Japan, Vol.7.(Otsuru, M., S. Kamegai, S. Hayashi eds.)2003

    • 著者名/発表者名
      Toshiaki Kuramochi
    • 総ページ数
      676
    • 出版者
      Meguro Parasitological Museum, Tokyo
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要

URL: 

公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi