研究課題/領域番号 |
14550055
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
工学基礎
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
蔡 東生 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 助教授 (70202075)
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研究分担者 |
COLE James B (COLE James B.) 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 助教授 (20280901)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2002年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | Grid / Globus Toolkit / Cactus Toolkit / D-to-D通信 / 自己組織化 / 自己増殖 |
研究概要 |
本研究の目的は広域ネットワーク上、ここでは、各大学大型計算機センターをつないだsupersinetにおいて、各センターの並列計算機をつなぎ広域グリッド実験が行える環境を構築する事である。広域グリッド実験の困難な点は第一に、各センターの計算機のグリッド実験の許可を得る事が困難な事、第2に、広域ネットワーク、ローカルネットワーク、計算機内ネットワーク、共有型計算機内のアクセスとそれぞれ分散された計算機資源へのアクセス速度が違う事である。アクセス速度に応じ、計算モデルを作る事が望ましいが、現実にこれは困難である。また、それぞれのネットワークに応じMTAと呼ばれている送信バッファ制限があり、これらのネットワークの階層形態に応じた通信、計算モデルを考慮に入れなければならない。本研究では、既に開発している、粒子コードを用い、上記のそれぞれの階層に応じたグリッド実験を行った。本研究グループはグリッド協議会に参加し、京都大学、名古屋大学、筑波大学、宇宙科学研究所、東工大、東大のスパコンをつないだ大規模グリッド計算実験を行った。本研究では、粒子コードの並列化を行い、上記の広域グリッドプラットフォーム上で、GlobusMPIを使い広域グリッド粒子シミュレーション実験を行った。資源配分、ネットワーク速度を考慮した、自動最適資源配分化により、広域並列計算においても、クラスター並列並みの実行速度を得た。また、ネットワーク上で、大規模シミュレーションを行いつつ、必要に応じてその結果をリアルタイムにグリッド上に吐き出し、リアルタイムに同じく必要に応じた、別のグリッドシステムに可視化させる実験を行った。異なるプラットフォーム下で異なるプログラム間の通信に成功し、計算パワー、可視化、情報、センサー、セキュリティなどの計算リソースを統合し、協調的にユーザに提供できるサービスへの道を開く事ができた。
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