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鉛フリーはんだ材の動的構成式の導出とエリアアレイ実装部品の衝撃基本特性の解明

研究課題

研究課題/領域番号 14550080
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 機械材料・材料力学
研究機関山口大学

研究代表者

上西 研  山口大学, 工学部, 教授 (50177581)

研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2003年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2002年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワード鉛フリーはんだ / 衝撃基本特性 / 動的構成式 / ひずみ速度依存性 / 鉛フリーはんだ材 / エリアアレイ実装部品
研究概要

前年度開発した直接引張型ホプキンソン棒法を用いて、代表的な鉛フリーはんだ材であるSn-3.0Ag-0.5Cuはんだ材の高速引張試験を行い、ひずみ速度が破壊形態に及ぼす影響について詳細に調べた。なお、比較材として従来のSn-Pbはんだ材についても詳細に検討した。その結果、Sn-3.0Ag-0.5Cuはんだ材では準静的引張試験後の高倍率破面写真から破面全体に延性破壊の特長であるディンプルが粒内に確認でき,すべりによる空孔合体型の破壊が支配的であることがわかった。ただし,ひずみ速度1.2s^<-1>の準静的引張試験後の破面はひずみ速度1.2×10^<-2>s^<-1>の破面と比較してディンプルが小さくなっていた。したがって,同じ粒内延性破壊であっでもディンプルの大きさはひずみ速度に依存するものと考えられる。また,高倍率破面写真からファセットの面にへき開段が多数確認できた。したがって衝撃破壊が一つのへき開面でだけでなく平行ないくつかのへき開面で同時に起こっているものと考えられる。一方、Sn-Pbの準静的引張試験後の破面写真からSn-3.0Ag-0.5Cuはんだ材と同様にディンプルが粒内に確認できたが,同時に粒界にも存在することがわかった。このため,Sn-3.0Ag-0.5Cuはんだ材と異なり,Sn-Pbはんだ材ではチゼル状の破断には至らなかったものと考えられる.また,高ひずみ速度域における破面ではほとんどが粒界延性破壊であり,準静的引張試験後の破面と比較して結晶粒界に現れているディンプルが小さく浅いことがわかった。
以上のことより、Sn-3.0Ag-0.5Cuはんだ材は低ひずみ速度域で粒内延性破壊,高ひずみ速度域で粒内脆性破壊(へき開破壊)となる。一方,Sn-Pbはんだ材は低ひずみ速度域で粒内延性破壊と粒界延性破壊が混在しており,ひずみ速度の上昇に伴い粒界延性破壊の破面占有率が多くなる。そして,高ひずみ速度域では粒界延性破壊が支配的となることがわかった。

報告書

(3件)
  • 2003 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 上西研 ほか3名: "Sn-3.0Ag-0.5Cu鉛フリーはんだ材の衝撃引張特性"日本機械学会論文集(A編). 70巻690号. 90-96 (2004)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] K.KAMINISHI, T.SEKINE, T.MARUICHI, S.OSAKI: "Impact Tensile Characteristics of Sn-3.0Ag-0.5Cu Lead-Free Solder"Trans.Japan Society of Mechanical Engineers (in Japanese). Vol.70, No.690. 90-96 (2004)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 上西 研, ほか3名: "Sn-3.0Ag-0.5Cu鉛フリーはんだ材の衝撃引張特性"日本機械学会論文集(A編). 70巻690号. 90-96 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] Ken Kaminishi, et al.: "Tensile Stress-Strain Characteristics of Lead-Free Soldg at High Strain Rates"Microjoining and Assembly Technology in Electronics. Vol.9. 253-256 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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