研究課題/領域番号 |
14550360
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
情報通信工学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
宮尾 淳一 広島大学, 総合科学部, 助教授 (30200124)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 手話 / 動画像圧縮 / 低ビットレート / モバイル / Java / テレビ会議 / エージェント / マイグレーション |
研究概要 |
聴覚障害者が携帯電話あるいはノートパソコンなどのモバイル機器を利用して、テレビ電話形式による手話コミュニケーションを想定した超低ビットレート手話動画像伝送に関する基礎的研究を行った。本研究では、次の(1)-(6)のような成果が得られた。 (1)超低ビットレート手話動画像伝送方法の検討:超低ビットレートかつ手話認識可能な圧縮は通常の手法では不可能なため、動画像フレームから認識に必要なものだけを選択的に抽出し、これを圧縮して送る方法として選定した。 (2)手話認識要素の解析:重要なフレームを選定する基礎として、14手話単語の認識に重要な要素を解析し、立っている指とその方向、および、手の位置と動きが重要であることを示した。 (3)意味的特徴点フレーム抽出アルゴリズムの考察:手話動画から認識に必要な意味的特徴点フレームを抽出するアルゴリズムを前述の成果も取り入れて考察し、フレーム間の輝度差分値を基にして、手首の移動軌跡を考慮したアルゴリズムを考案した。 (4)分散システムのソフトウェア構成の考察:手話画像伝送システムは分散システムとなるため、プログラミング言語・ソフトウェア構成について検討した。その結果、Java言語が適当であり、分散システムを効率よく構成するためにエージェントシステムに関して考察した。 (5)手話動画圧縮アルゴリズムの定量的評価:提案した圧縮プログラムの性能を定量的に評価した。その結果、MPEG2に比較してデータ量を50%以下に抑えられることが示され、さらに15%以上の改善が可能なことを示した。これにより、本研究で提案するシステムの有効性が示された。 (6)得られた成果を研究会など学術論文として発表した。
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