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音声信号の自己相似性を用いた極低ビット符号化方式に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14550370
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 情報通信工学
研究機関千葉工業大学

研究代表者

木幡 稔  千葉工業大学, 情報科学部, 教授 (30186720)

研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード極低ビット音声符号化 / Lempel-Ziv符号化 / 自己相似性 / 線形予測分析 / セグメント量子化 / LZ符号化 / 線形予測係数
研究概要

本研究では,線形予測係数ベクトルの時間変化パタンを,線形予測係数ベクトル系列自身が有する自己相似性を用いることにより効率的にセグメント量子化が可能な方法を提案する.信号の自己相似性を利用した符号化方式として,CELP系音声符号化方式において用いられている適応コードブックが挙げられる.これは近接した時間における駆動音原信号に,ピッチ周期毎の強い自己相似性があることを利用したものであると言える.このように信号の自己相似性を効率的に利用することが出来れば,歪みを小さく抑えつつ低いレートでの符号化が可能であると推測される.一方,文字やバイナリコードなどの離散シンボルの符号化に目を向けると,辞書をベースとした符号化方式が数多く提案されている.研究代表者は,そのなかで一般にLempel-Zivアルゴリズムとして知られている辞書ベースの圧縮符号化アルゴリズムを連続値系に適用することを考え,その結果,具体的なセグメント量子化方法を提案するに至った.本研究では,線形予測係数の1つであるLSP係数に対して,LSP係数が有する時間的な自己相似性に着目し,ユニバーサル符号化の1つであるLZ符号化を応用することにより,LSP係数を効率的に情報圧縮符号化する方法を提案した.抽出されたLSP係数の時間変化パタンは,時間的な連鎖系列,いわゆるセグメントとして抽出され,これに対して提案方式を用いて学習を行うことによりセグメント符号帳を得る.このセグメント符号帳を用いてLSP係数のセグメント量子化を行う実験を行った結果,Split-VQや多段VQといったフレーム単位での量子化法に比べ,歪み/符号化速度の観点から大幅な性能改善が得られ,また,フレーム間の時間的な相関を利用する符号化の1つであるMA予測VQと比較した結果,1フレームあたり3ビットの情報量の圧縮を達成することができた.

報告書

(3件)
  • 2003 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 木幡稔, 三ツ屋郁哉, 鈴木基之, 牧野正三: "自己相似性を用いたセグメント量子化による音声符号化"電子情報通信学会論文誌D-II. J85-D-II. 1166-1175 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Minoru KOHATA, Ikuya MITSUYA, Motoyuki SUZUKI, Syozo MAKINO: "A new segment quantization using self-similarity and its application to speech coding"The IEICE Trans.on Information and Systems. PT2,Vol.J85-D-II,No.7. 1166-1175 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 木幡稔, 三ツ屋郁哉, 鈴木基之, 牧野正三: "自己相似性を用いたセグメント量子化による音声符号化"電子情報通信学会論文誌 D-II. J85-D-II. 1166-1175 (2002)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 木幡稔, 三ッ屋郁哉, 鈴木基之, 牧野正三: "自己相似性を用いたセグメント量子化による音声符号化"電子情報通信学会論文誌D-II. J85-D-II. 1166-1175 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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