研究課題/領域番号 |
14550372
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
情報通信工学
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研究機関 | 芝浦工業大学 |
研究代表者 |
渡部 英二 芝浦工業大学, システム工学部, 教授 (40191746)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | ハウリング / 適応ノッチフィルタ / 可変フィルタ / ディジタルフィルタ / フィルタ設計 / 適応信号処理 / ディジタル信号処理 / 離散時間システム |
研究概要 |
本研究は効果的なハウリングキャンセラの実現を目標にハウリング波形を周波数が未知の歪んだ正弦波であるととらえてIIR形適応ノッチフィルタにより除去する方法を研究した。本研究で得らわた成果を要約すると以下の2つになる。 (1)実際のハウリング信号のスベクトルは位相揺らぎのためにラインスベクトルではなく、バンドパス形になっている。適応ノッチフィルタによりバンドパス形スベクトルを持つハウリング信号の帯城端周波数を検出する方法を提案した。この成果は2006年1月の電子情報通信学会回路とシステム研究会で発表した。現在、電子情報通信学会の論文誌に投稿するための準備をしているところである。 (2)本研究の最終目標である実時間でのハウリングキャンセルに成功した。研究開始から3年間にとたって検討してきた内容を最終年度に総合することにより、パーソナルコンピュータ上のプログラムとしてハウリングキャンセラを実現した。入出力インターフェースとしてパーソナルコンピュータの音源ボードを使用した。まだ適応係数の追従性に改良の余地があるため、耳障りにならない程度の音は残る。しかしながら、このキャンセラを動作させていないときは増幅器の利得を絞らないとハウリングが発生してしまうことを考えると、劇的な効果といえる。 今後考えることは、適応係数の追従性のさらなる改良と、組み込み機器への応用を目指してプログラムを進化させた上でハードウェアを完成させることである。これが出来たあかつきには特許出願等も考慮したい。
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