研究課題/領域番号 |
14550393
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
情報通信工学
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研究機関 | 東京都立航空工業高等専門学校 |
研究代表者 |
若林 良二 東京都立航空工業高等専門学校, 電子工学科, 助教授 (60220836)
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研究分担者 |
高野 邦彦 東京都立航空工業高等専門学校, 電子工学科, 講師 (10353260)
石川 智浩 東京都立航空工業高等専門学校, 電子工学科, 講師 (30369954)
武藤 憲司 東京都立航空工業高等専門学校, 電子工学科, 助教授 (30259832)
島田 一雄 東京都立航空工業高等専門学校, 校長 (60092235)
川上 春夫 アンテナ技研株式会社, 取締役
鈴木 弘 東京都立航空工業高等専門学校, 電子工学科, 助教授 (80187757)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2003年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2002年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 超小型衛星 / CanSat / ESPARアンテナ / 方向制御 / 自律誘導 / 熱気球 / 2.4GHz / GPS / 小型衛星 / 落下実験 / 誘導制御 / 方向探知 / パラグライダ / パラフォイル |
研究概要 |
本研究では、ジュース缶サイズ衛星CanSatの滑空誘導制御手法の一つとして、ビーコン電波を用いた方向探知をESPAR (Electoronically Steerable Passive Array Radiator)アンテナにより実現した。 ESPARアンテナおよび2.45GHzの受信機を搭載し、ESPARアンテナからの検波出力電圧変化から電波到来方向を得ることができるCanSatを製作した。CanSatは搭載したパラグライダをサーボモータで駆動することにより滑空制御し、目的地点に向けて自律誘導制御が可能とした。さらに、滑空経路ならびに制御履歴を確認・解析するためにGPS受信機も搭載した。CanSat各部の制御はH8マイコンで行い、制御履歴等のデータは全てEEPROMに保存して、CanSatを地上で回収後にダウンロードする方式を取った。 滑空制御実験は渡良瀬の藤岡運動公園内にてJAXAと共同で行い、目的地点には無変調の2.45GHzの送信機を設置して、方向指針と一した。CanSatは比較のためにGPSの位置情報から誘導制御を行うシステムを搭載したものも同時に製作し、滑空制御実験を行った。ESPARアンテナへの制御電圧供給不足で満足の行く制御が得られなかったが、GPSによる制御は非常に高精度な結果が得られ、パラグライダの制御方法に関する有益なデータが得られた。また、将来に向けてCanSatから画像伝送を行うための基盤実験も並行して行い、画像伝送システム開発に関する知見を得た。 本研究は、今後さらに予定している滑空実験を継続して行うことで、ESPARアンテナを用いた衛星回収システム開発へとさらに進展させるための基盤的研究である。
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