研究課題/領域番号 |
14550396
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
情報通信工学
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研究機関 | 独立行政法人メディア教育開発センター |
研究代表者 |
結城 皖曠 独立行政法人メディア教育開発センター, 研究開発部, 教授 (60300696)
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研究分担者 |
大澤 範高 独立行政法人メディア教育開発センター, 研究開発部, 教授 (30251721)
浅井 紀久夫 独立行政法人メディア教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (90290874)
安田 浩 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (10292765)
武藤 憲司 東京都立航空工業高等専門学校, 電子工学科, 助教授 (30259832)
高野 邦彦 東京都立航空工業高等専門学校, 電子工学科, 講師 (10353260)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2002年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 高臨場感通信 / 音像定位 / エコーキャンセラ / 多チャンネル / 適応アルゴリズム / 没入型仮想環境システム / 音響環境測定 / MRI / 仮想共有空間 / 多地点会議 / 音響制御 / ディジタル適応フィルタ / シミュレーション |
研究概要 |
次世代の遠隔ビデオ会議には、より高い臨場感あるいは没入感が要求される。従来の遠隔会議システムでは映像に重点が置かれており、音声は品質が制限されてきたため、臨場感が損なわれる原因となっていた。本研究では、仮想共有空間での多地点会議で遠隔話者の音像定位と自動音声調整を行う音響制御装置の開発を行い、高臨場感遠隔会議を実現することを目指した。 多地点音響制御装置開発の検討から、多地点会議の実際的な内容に合わせた設計が必要であることが示唆された。そこで、仮想共有空間を用いた遠隔会議を実現するために、複数スピーカから話者マイクに漏れ込むエコーを忠実に再現するディジタル適応フィルタの構成法開発に加え、仮想空間において実際に利用可能なコンテンツを開発した。また、臨場性に富む刺激の人への生理的影響を調べるための準備として、MRI環境下での音響環境の測定も行った。 1)多地点接続における高度臨場感通信のための音響制御 2チャンネル・エコーキャンセラの適応フィルタにおいて、計算機シミュレーションにより解析的に行った適応アルゴリズムの検討結果に基づき、可変ステップゲインを有する適応アルゴリズムをディジタル処理システムに実装した。エコーキャンセラの構築では、サンプリング周波数10kHzでFIRフィルタ100タップの適応アルゴリズムの動作を確認した。 2)仮想共有空間利用の科学教育コンテンツの開発 仮想空間において利用できるコンテンツとして月面歩行システムを開発した。三次元仮想空間を体感的に探索できるアプリケーションとして設計・作成し、メディア教育開発センターに構築された没入型仮想環境システムに実装した。体感的に探索するためのインタフェースとして、汎用的なジョイスティックやステッパーなどを用意し、アプリケーションとの整合性などを評価した。その結果、アプリケーションの使い勝手はそのインタフェースに依存することがわかった。
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