研究課題/領域番号 |
14550459
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
土木材料・力学一般
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研究機関 | 北見工業大学 |
研究代表者 |
鮎田 耕一 北見工業大学, 工学部, 教授 (90003186)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2002年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 凍害機構 / スケーリング / 凍結融解 / 冷却速度 / 最低温度 / 水セメント比 / 海洋コンクリート / 最低温度保持時間 / 海水 / 凍結速度 |
研究概要 |
海水中と淡水中における凍結融解の繰返しがコンクリートのスケーリングに及ぼす影響を明らかにすることを目的として水セメント比が異なる供試体を用いて最低温度と冷却速度が異なる凍結融解試験を行い熱的分析挙動に基づいて検討した結果、以下の知見を得た。 1)海水中で最低温度が低い凍結融解試験を受けた場合にスケーリングが多く発生した。この原因について検討した結果、海水の作用を受けてセメントペーストマトリックスに海水が浸入すると細孔の飽水度が高くなり、温度の低い凍結融解試験を受けることによってさらに海水が浸入し、スケーリングが多く発生することを明らかにした。 2)海水中で冷却速度が遅い凍結融解試験を行うと海水と凍結融解の作用を受けてセメントペーストマトリックスに海水が浸入しスケーリングが多く発生した。冷却速度が遅い場合の温度制御プログラムは氷点以下で制御される時間が長い。その時間の長さがスケーリングの発生要因となることを明らかにした。 3)水セメント比が高い海水浸漬供試体にスケーリングが多く発生した。水セメント比が高いとセメントペーストマトリックスが水によって満たされ海水の作用を受けるとこの傾向がより顕著となりスケーリングが発生しやすくなることを明らかとなった。
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