研究課題/領域番号 |
14550517
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水工水理学
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研究機関 | 八戸工業高等専門学校 |
研究代表者 |
藤原 広和 八戸工業高等専門学校, 建設環境工学科, 助教授 (70199389)
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研究分担者 |
杉田 尚男 八戸工業高等専門学校, 建設環境工学科, 助教授 (10280322)
矢口 淳一 八戸工業高等専門学校, 建設環境工学科, 教授 (80342450)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2004年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 汽水湖 / 複断面水路 / 塩分侵入 / ヤマトシジミ / ニューラルネットワーク / 密度流 / 水平混合 / 現地観測 / 塩分 / 水温 / クロロフィルa / 重回帰分析 / ファジイ推論 / 塩水遡上 / 狭窄部 |
研究概要 |
河口密度流の問題は、利水以外にも生物等の環境間題の点からも極めて重要である。高瀬川は青森県東南に位置する小川原湖の排水河川であり、小川原湖への塩水侵入はこの河川を経由して行われる。その河口部は複断面形水路である。小川原湖はヤマトシジミの産地であり、その産卵・発生は高瀬川からの塩水侵入と密接に関連している。河口部では、海から湖心への塩水移動のモデル化、数値シミュレーションに必要な係数の決定等が問題点となっており、そのメカニズムは把握しきれていない。本研究では、次の3つの点について検討し、小川原湖の排水河川である高瀬川の塩水侵入現象をモデル化するとともに、高瀬川の塩水侵入特性、小川原湖の水質とヤマトシジミの関係を考察した。 1.複断面水路における塩水混合の水理学的解明 複断面水路の塩水侵入は水平Shearと内部波により混合が促進されていることがわかっている。しかし、混合係数については未確定な要素が多く、その決定方法も未だ定かでない。そこで、複断面水路密度流の混合係数と水路パラメータとの関係を考察した。 2.小川原湖への塩分侵入量計算のモデル化 小川原湖への塩分侵入量は高瀬川河口から5.7km上流にある高瀬川観測所の通過塩分量の測定データから計算することができ、現地観測ともかなりの高精度で一致する。また、高瀬川の通過塩分量は小川原湖と河口の水位からある程度把握できるが正確とは言えない。ファジィ推論を組み合わせたモデルを検討した。 3.小川原湖の水質特性とヤマトシジミの関係 小川原湖の水質観測は検証データ蓄積のため、小川園湖心部を中心に1〜2ケ月に1回程度実施し、水質調査結果をまとめ、水質分布特性についてまとめた。さらに、ヤマトシジミの現存量および浮遊幼生調査結果と水質調査結果の関係を検討した。
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