研究課題/領域番号 |
14550524
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
交通工学・国土計画
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研究機関 | 東京海洋大学 |
研究代表者 |
兵藤 哲朗 東京海洋大学, 海洋工学部, 助教授 (40218748)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2003年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2002年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 自転車道ネットワーク / 経路選択モデル / 道路空間再配分 / 交通調査体系 / 自転車 / 交通行動分析 |
研究概要 |
平成15年度は最終年度として、主に2ヵ年のとりまとめを中心に作業を行った。結果として、下記の新たな分析方法論や、調査方法などについて知見を得ることができたと考える。 1)自転車経路選択モデルの新規開発とそのバリエーションの拡充:旧来より継続的に開発・適用を行ってきた重複率最大化モデルに加え、その一般化モデルと位置づけられるDialアルゴリズム組み込みモデルを提案し、既存モデルとの比較検討を行いえた。必ずしも常に同モデルが高い説明力を有するわけではないが、理論上、新たな経路選択モデルを提示しえたことは、自転車のみならず経路選択モデル一般に有用な情報をもたらすと考えられる。 2)自転車経路選択モデルを用いた自転車道ネットワーク評価方法の提案:栃木県小山市を事例として、標記経路選択モデルを用いた自転車道設置効果の定量的把握方法を提示することができた。特に設置効果をビジュアルに出力し、計画情報として、住民らの合意形成に資する手法を開発し、その実用性を確認することができた。 3)全国自転車施策のヒアリング結果の取りまとめ:現在展開しつつある自転車施策先進都市を10箇所ほど訪れ、担当部署のヒアリングも交えた現地の視察を行い、その結果を取りまとめることができた。これは定量的な分析に留まらず、実際の自転車施策を概観した本研究の大きな特徴となった。 以上より、本研究は自転車道ネットワーク構築に寄与しえる定量的および定性的分析を網羅的に行うことにより、現段階のわが国の自転車道を機軸とする道路空間再配分の方向性について有意義な示唆とツールを提供しえたと結論付けられる。
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