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効率的な交通ネットワーク計画を歪める習慣的行動メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 14550532
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 交通工学・国土計画
研究機関芝浦工業大学

研究代表者

岩倉 成志  芝浦工業大学, 工学部, 教授 (20223373)

研究期間 (年度) 2002 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2003年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワードサービス水準 / 知覚誤差 / 習慣行動 / 離散選択モデル / 経路選択モデル / 需要定着モデル / パネルデータ / 大江戸線 / 選択肢集合モデル / PLCモデル / 東海道本線 / 交通行動 / 経路選択 / 交通ネットワーク / 需要定着過程 / 習慣強度
研究概要

近年、交通施設整備の事業採択の判断は、費用対効果分析の結果に左右されるが、その信頼性は、交通需要の予測値、時間価値や大気汚染、騒音等の社会的費用原単位の精度、建設費と建設期間の見通しに依存することが大半である。一般に、交通行動モデル、社会的費用原単位ともに実行動データを用いて作成することが望ましいとされているが、被験者に知覚バイアスが発生している状態でパラメータを推定し、知覚バイアスの発生構造を同定しないまま将来予測を行ったり、社会的費用を推定すれば、誤った分析結果となることは自明であり、それをもとにした交通ネットワーク計画は社会的に大きな損失をもたらす。筆者は、習慣的行動による情報探索の低下が、知覚バイアスを発生させる大きな要因と考えている。よって、本研究は、
(1)習慣的行動メカニズムの検討を行った後、各種の事例に基づいて、(2)知覚バイアスの発生を確認した上で、(3)習慣的行動を強める要因を把握し、(4)習慣性の強さ(習慣強度)を測定する方法を検討する。さらに、(5)習慣形成要因と習慣強度、知覚バイアスとの因果連鎖を分析し、(0)知覚バイアスを考慮した離散選択モデルを構築することを目的とする。
本年度は、供用後5年を経た鉄道新線を対象に需要の定着過程のデータ収集と分析とを行った。時系列の需要総量を把握するために、都市交通年報の断面交通量データおよび東京都交通局の所有する輸送需要データを取得した。平成14年度に都営大江戸線利用者、非利用者を対象に実施したインターネットを用いたアンケート調査の同一被験者にパネル調査を行い、経路利用および、知覚誤差の経年変化と習慣的行動との関係を把握した。インターネット調査では平成14年度インターネット調査の被験者(モニター)と同一の被験者が対象となるため、(株)アサツーディケイのインタニネット調査システムKNOTsを利用した。このデータ取得が研究補助のうちの大半である。取得できたパネルデータは、通勤目的トリップを104サンプル、私事目的トリップを101サンプル取得することができた。これらのデータにより、新しい交通ネットワーク供用後の転移速度と速度を決定づける習慣的行動との関係の解明を行った。こうした実行動と知覚状況に関する実データの解析とともに、知覚誤差の減少とともに、新規路線の需要定着が進む交通行動モデルの理論画からの検討を行った。複数の方法の検討を行ったが、特に経路選択行動とサービス水準の知覚値を同時決定する同時方程式モデルの体系で検討を試みた。

報告書

(5件)
  • 2005 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2005 2004 その他

すべて 雑誌論文 (3件) 文献書誌 (1件)

  • [雑誌論文] 新たに開業した鉄道の需要定着に関する検討2005

    • 著者名/発表者名
      新倉, 土居, 兵藤, 岩倉
    • 雑誌名

      土木学会・土木計画学研究講演集 32(CD-ROM)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2005 実績報告書 2005 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] An examination on the diffusion process of travel demand in the new urban railway2005

    • 著者名/発表者名
      Niikura, Doi, Hyodo, Iwakura
    • 雑誌名

      Proceedings of Infrastructure Planning Vol.32 (CD-ROM)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2005 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] 経路選択行動におけるサービス水準の知覚誤差2004

    • 著者名/発表者名
      岩倉成志, 新倉淳史, 高平剛
    • 雑誌名

      土木学会論文集 765

      ページ: 39-48

    • NAID

      10012800697

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] 新倉淳史, 高橋良幸, 岩倉成志: "都営大江戸線を対象とした新規開業路線の需要定着過程に関する分析"土木学会第58回年次学術講演会講演概要集. 58(CD-ROM). (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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