研究課題/領域番号 |
14550550
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
土木環境システム
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研究機関 | 大阪工業大学 |
研究代表者 |
吉川 眞 大阪工業大学, 工学部, 教授 (80116128)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2003年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2002年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 統合化空間情報システム / 緑環境 / リモートセンシング / GIS / CAD / CG / 空間統計分析 / ボクセル空間 / 数値表層モデル / 見えの面積比 / 航空機レーザ測量データ / DSM / 正規化植生指標 / 緑視域率 / ボクセル空間分析 / 都市化指標 |
研究概要 |
地理情報システム(GIS)とCAD/CGからなる統合化空間情報システムを用いた研究活動により淀川下流域の衛星都市を対象に緑被地の現況を把握するとともに、時系列に緑被地の変遷を把握して緑環境のデータベース化を進め、自治体が掲げている計画目標との比較検証を行っている。さらに、各自治体の「緑の基本計画」を3次元空間に展開・表現する手法についても開発を進めている。 具体的には、大阪府下の3都市、豊中市、枚方市、高槻市を対象地域として、それぞれの特性に応じた緑環境の計画支援手法を開発してきた。とくに、RSデータの解析による都市域全体を対象とした緑環境データベースは、3つの都市すべてで構築されている。くわえて、豊中市では、空間統計分析として空間的自己相関分析の一つであるJOIN統計量分析を行い、緑被率のみでは把握できない緑被地の形態を定量化することで、質的側面から緑被地を評価するための新たな指標を得た。一方、枚方市では航空機レーザ測量データから生成した数値表層モデルを用いて可視・不可視分析を行って緑視域率を求め、緑の視覚的なポテンシャルを定量的かつ効率的に把握することを可能とした。また、ボクセル空間を用いて3次元的な緑視空間を抽出し、緑の視覚効果という高次な視知覚現象を分析する手法の開発も行った。 さらに高槻市では、水と緑に着目した河川空間の分析を行い、河川空間内の水面と緑被地を対象として「見えの面積比」などを求め、その視覚的構造をより詳細に、かつ定量的に把握している。また、空間データの融合により緑を含めた3次元都市モデルの生成手法を開発している。その中で、街路樹をはじめとする緑環境を3次元空間に展開・表現する手法も完成させている。
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