配分額 *注記 |
4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2003年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2002年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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研究概要 |
4つの実験シリーズを行った。いずれも試験体形状と加力形式は同じであり、形状は180mm×180mm×1200mmの長方形であるが、基礎治具で挟み込まれている端部を基礎部分と考えるため、試験範囲は360mmである。この試験体は上下の端部を基礎治具で挟み込み、この基礎治具を下部は加力フレームに、上部はブレ止め付きのL型フレームに固定した。載荷は、水平力は水平方向のジャッキにより、軸力は上部の鉛直方向ジャッキおよび試験体左右のジャッキにより行った。水平力を載荷する場合は、試験体の上下で逆対象変形になるようにしたが、これは左右の鉛直ジャッキにより制御している。この試験体および加力装置を用い,「曲げせん断加力実験」,「中心軸圧縮実験」および「一定変位下での軸圧縮実験」を行った。 以下にそれぞれの実験シリーズについて説明する。 1.配筋詳細に着目したシリーズ1、2では「曲げせん断加力実験」と「中心軸圧縮実験」の他に,「一定変位下での軸圧縮実験」を計画した。せん断破壊する部材を対象とし,実験パラメータは載荷履歴,一定変位下での軸圧縮実験で与える一定変位量,横補強筋詳細(90°,135°フック)とした。試験体はHシリーズ5体とPシリーズ5体の計10体からなる。このシリーズの違いは配筋詳細であり,H(Hoopの略)シリーズは通常の配筋例として135°フック付(余長6d)とし,P(Poorの略)シリーズは悪い配筋例として90°フック付(余長8d)とした。 2.載荷履歴に着目したシリーズでは,水平方向載荷を一方向とした場合と地震時を想定した一般的な繰り返しとした場合の軸力伝達能力へ及ぼす影響を実験的に検討した結果を中心に報告した。 3.主筋の効果に着目したシリーズでは、主筋形状を変えることにより、主筋の効果を実験的に検討した。具体的には,主筋負担分を考慮した軸力比η'より有効比αを求めることが目的である。
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